『ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード』レビュー

注意: この記事は1年以上前に掲載されたものです。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

今回はスクウェアエニックスから提供されている『ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード』のレビューを行いたい。これはブラウザゲーム『ドラゴンクエスト モンスターパレード』のスマートフォン移植版とのことである。

ゲーム内容

このゲームはキャラバンマスターとしてモンスターを組み合わせてパレードを組んで冒険してストーリーを進めていくゲームである。

パレードには重さ制限があり、キャラバンレベルが低いうちは強力な大型モンスターを組めないが、レベルアップにつれて制限が緩和されていくので大型モンスターもパレードに加えられるようになる。

道中では敵モンスターと何度か戦闘になり、基本的にはモンスターが各々の判断で戦闘をしてくれる。「ガンガンいこうぜ」「バッチリがんばれ」をはじめとした作戦をモンスターに合わせて設定するとよいだろう。

バトルではモンスターの体力が減るにつれて絆創膏の数が増えていき(最大3個、増えるにつれてピンチ)、危なくなったらモンスターをつまんで安全な場所に避難させることができる。HPが0になると死んでしまう。全てのモンスターを倒せばパレード成功、逆にモンスターが全滅した、または馬車が攻撃されたらパレード失敗となる。

戦闘に勝ったら参加したモンスターとキャラバンに経験値が与えられるほか、スカウトチャンスが始まる場合がある。スカウトチャンスではスカウトに成功すれば倒した野生のモンスターを仲間に加えることができる。ほねつきにくなどで成功率を上げることもできる。

このゲームでは戦闘が終わってもHP/MPは回復しないほか、生き返ることもなく、HP/MP回復は宿屋で、蘇生は教会で行う必要がある。

その他、たんけんスカウト(ガチャ)や気合伝授(モンスター強化、気合を与えたモンスターは野生に帰ってしまう)などソーシャルゲームでおなじみの機能が揃っている。

感想

ゲームを進めるにあたっての操作性は概ね良好、インターフェース系についてはボタンの配置で戸惑う部分はあるものの、誤操作を招くような要素はほとんど見受けられなかった。

このゲームではソーシャルゲーム系にしては珍しくストーリー進行ではスタミナを消費することはなく、一気にストーリーを進めることもできる。

パレード・バトル中については自動で進行するとはいえ、本質はドラゴンクエストシリーズおなじみのターン制バトルであり、敵の攻撃をある程度予想して死にそうなモンスターをつまんで回避させるというようなテクニックを駆使するなど、有利に進められる要素もあるが、モンスターが強ければその必要性が無いのだが。

なお、意図的なのかどうかは知らないが、全体的に動きがPS版のFF7〜9のムービーやバトル画面のようにかなりカクカクしていて、もっさりとした印象を感じさせる。操作面では支障がないように配慮されているものの、滑らかな動きをするゲームに慣れるとどうしても気になってしまうところである。

なお、ゲームシステム的には以前レビュー記事で取り上げた『九十九姫』(レビュー記事)に影響を与えたような要素が多数ある。もっともゲーム性はかなり異なり、操作性やわかりやすさなどゲームとしての完成度は先発のはずのモンスターパレードのほうが上だが・・・。

個人的にかなり楽しめるゲームのひとつだと考えている。

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