開発を取り巻く様々な環境が変わってきている

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iOS向けアプリを中心に開発に携わってもう4年近く経っているのだが、開発環境などの環境はかなり変わってきている。特に大きく変わっていると感じているのは面倒な手順や一定の専門知識の必要なツールが不要になり、あるいは補助ツールがやってくれたりするようになったおかげで、面倒な作業がかなり少なくなってきたことと、マルチプラットフォームを対象としたツールが増えてきたことである。

私がiOSアプリの開発を始めた頃は、実機アプリにインストールして動作検証するだけでも、Apple Developer Program(当時はiOS Developer Programとして、Macとは別の開発者プログラム)の登録が必須(これはXcode 6.xまで続き、7以降はApple IDだけで十分になるとのこと)で、なおかつ証明書やプロビジョニングプロファイルを作成する際に面倒な手続きが必要だった。

今日ではその作業の多くがほぼXcodeで完結するようになったことで、面倒な作業がだいぶ楽になった印象がある。

また、マルチプラットフォーム向けのライブラリーやフレームワークもかなり充実してきた感がある。スマホ向けのアプリだとマルチプラットフォームを前提とするには以前はどうしてもHTML/CSS/JavaScriptに頼らなければならなかったが、ゲームであればUnityやCocos2d-xなどが登場、ユーティリティー系ならqtなどがスマホでも使えるようになった。

ほかにも、環境構築でもWindowsやOS Xでは以前はわざわざgoogleなどで必要なツールを検索して、それを一つ一つインストールしなければならないといったイメージが強かったが、今日ではMacPortsやHomebrew、Chocolateyの登場によって、コマンド一発で環境構築がしやすくなった感がある。

とはいえ、開発を取り巻く環境が良くなっているとはいえ、それについていくには時にはいままでの方法から転換しなければならないということでもあり、新しいやり方を取り入れる際のコストや、移行の際に不具合が発生するリスクもあり、当方でもそれを全面的にそれを導入するのはどうしてもためらう部分はある。特に新しいやり方を導入することに否定的な人が多いとなおさらである。個人的には利便性を高めるためにそれらのツールを導入しても、全体に行き渡らなければその効果はどうしても限定的なものになってしまう。

いずれにしても、どうしたら効率が上がるのか、面倒なことをしなくて済むのかということは模索し続けたいものだ。

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