FTPは時代遅れか

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最近では、当方はウェブサイトはWordPressを使って運営しており、最初の構築は主にSSH、それ以降はWordPressの管理画面で修正、あるいはOSのアップデートなどで必要になったらSSHを使って作業を行っている。それ以前はサイトの編集や構築などにはFTPクライアントを使っていた。最近はFTPはあまり聞かなくなった気がする。どうしてだろうか。

通常のFTPはセキュリティー上問題がある

FTPはFile Transfer Protocolの略であり、ファイル転送のために使われているプロトコルである。これによって、PCとサーバー間でファイルのやり取りを行うことができる ((HTTPでもファイルのやり取りは行えるが、FTPはファイル転送に特化したプロトコル)) 。

ただし、これは接続時のユーザーIDやパスワードや転送データをすべて平文でやり取りするため、傍受された際の影響が非常に大きいといったセキュリティー面上の問題を持っている。

この対策として、今日ではSSHの機能を使ってファイル転送を行うSFTP、あるいはHTTPSのようにSSL暗号化されたFTPSなどを使うことでセキュリティーを向上させることができる。

そもそも近年は意識してFTPを使うことがかなり少なくなっている

この10年間でウェブで変わったこと」でも多少触れたが、従来のようにオーサリングツールを使ってウェブページを作成する、あるいは手書きでHTMLを作成する場合はともかくとして、情報発信という目的を満たすのであれば、TwitterやFacebook、あるいはブログなどを使うことで済んでしまう ((WordPressなどを使う場合は、環境構築の際に必要になる場合があるなど、特殊な状況は考えられるが、SSHが使えるのであればSSHで完結させることもできる)) 。これらはブラウザあるいはアプリ上で情報を公開できてしまうので、通常FTPクライアントなどの特殊なソフトが不要である。

最後に

ファイル転送としていつの間にかFTPが使われることが少なくなっている一方、他の方法でファイル転送が増えているようだ。今後はさらに意識してファイル転送を行うこともなくなっていくのだろうか?

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