Debianで安全にHTTP/2を使うには来年までお預け?

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Apache HTTP Serverはバージョン2.4.17でついにHTTP/2に対応した ((cf: HTTP/2 Now Available for Apache 2.4.17 and Can Make the Internet Faster – Hacked)) が、Debian GNU/Linuxではどうやら現在開発版となっているStretch以降の対応になりそうだ。

現在、Debian Jessieで採用されているApacheのバージョンは2.4.10のカスタム版となっている ((cf: Debian — jessieのapache2パッケージに関する情報 – Debianプロジェクト)) が、安定版という特性上、Jessieに対してはApacheのバージョンアップはセキュリティーパッチを除けば望めないだろう。

なお、Debianのパッケージ管理システムでHTTP/2に対応したApacheを使うには、現在開発版であるStretchにアップグレードする必要がある ((cf: Debian — stretchのapache2に関する情報 – Debianプロジェクト)) が、こちらはまだ開発版であるため、本番環境で使うには少々危なっかしいところがある。

あるいは、依存関係が壊れることを認識した上でソースコードからインストールすることも考えられるが、パッケージ管理システムを使っている環境では弊害が大きい。というのも、やり方によってはパッケージ管理システムの対象外となり、依存関係の問題も考えられるからである。

他にはnginxへの乗り換えも想定できるが、今の状態ではApacheの代替には向かない可能性があり、リバースプロキシとして依然としてApacheを併用する必要があるのは想像がつくため、運用中のサーバーについてはStretchが出るまで待つのが最善だろうか。

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