『艦これ改』レビュー

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今回はDMM.comおよびカドカワのブラウザゲームとして有名な艦隊これくしょん-艦これ-のPS Vita版の艦これ改のレビューを行いたい。

ゲームの内容

基本的にはベースとなった艦これと同一で、艦娘を育てて艦隊を編成、出撃で深海棲艦を撃破して制海権を奪取するという目的のゲームである。基本的な内容としてはブラウザゲーム版の艦これとほぼ同じである。

一方で相違点も少なくなく、ブラウザゲーム版では4艦隊が最大だが、Vita版では最大で8艦隊。それぞれの海域を移動あるいは出撃、演習などは1日1回しか行えない。輸送部隊と海上護衛部隊の概念がある。時間の進み方がリアルタイムではなく、ゲーム時間となっており、それが日単位となっている。海域毎に入渠ドックなどが分けられている(入渠ドックのない海域もある)。などの違いがある。

また、深海棲艦側からの攻撃(反攻作戦)もあり、それに立ち向かう必要もある。万一鎮守府海域を侵略されたらゲームオーバーになるというギミックもある。

感想

基本的には艦これがわかってしまえば大体のゲームルールはわかるのだが、さすがに本格的なシミュレーションゲームに仕上げようとしていたことが伺えること、スタンドアロンで進めるというゲーム性の関係上、シンプルで遊べるブラウザゲーム版と比較して、操作がかなり複雑で手軽さが大幅に失われてしまった。ゲーム内容を理解しても、かなり複雑で、ゲーム内容を完全に把握するのは難しいかもしれない。

また、操作性も良いとは言えない。「これをするにはこのボタン」という法則が結構独特で、それに慣れるまでなかなか時間がかかった。あとはロード時間など、全体的に動作がもっさりしていること、任意のタイミングでのスキップなどが使えないというのが少々残念なところではある。

最後に

今回はついにコンシューマーゲームのレビューとして初めて行った。大人気ゲームの移植版だけあって、かなりの期待が寄せられていたものの、度重なる発売延期の末のリリースで前評判は決して良いものとは言えず、致命的なバグ ((ゲームオーバー時に強制終了など。cf: 【艦これ】Vita「艦これ改」、ゲームオーバー後にエラーが発生する場合がある模様 – かんむす!)) まで確認されており問題点は非常に多いものの、個人的にはゲーム性の違いに起因する戸惑いはあるものの、それほどひどいものとは言えないだろう。

操作性や動作性の難点、SLG部分の複雑さおよび煩雑ささえなんとかなれば、基本的には艦これそのものであるため、追加要素さえなれてしまえば本格的なゲームとして楽しめるだろう。一方でブラウザゲーム版としてのカジュアル性を求めるのならばこのゲームはあまり勧められない。

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