SimilarWebのアクセス数はあまりアテにならない

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私の知り合いから当ブログのアクセス数が非常に高いレベルという報告を聞いて、その原因を調べたところ、SimilarWebでのアクセス数の概算が普段使っているWordPress JetpackおよびGoogle Analyticsとは比べ物にならないほど高いレベルになっていたというものである ((当サイトのSimilarWebでのアクセス状況。現在はGoogle Analyticsの結果を取るようにしているため極端なアクセス数にはなっていない)) 。

どういう状況が起きたのか

具体的には、Google Analyticsのアクセス解析を利用した方法に切り替えるまでの月間アクセス数が20,000〜55,000pvに達するという、JetpackやGoogle Analyticsの結果からあまりにもかけ離れた ((これらを使った場合は概ね6,000〜9,000pv)) 。

考えられる要因

この現象が発生したと考えられる理由としては、SimilarWebのアクセス数概算方法がJetpackやGoogle Analyticsのアクセス解析方法とは違うアルゴリズムが使われていることが考えられる。

具体的には、JetpackやGoogle Analyticsにおいては実際にウェブサイトにアクセスした際に解析コードなどが実行されたことでアクセスされたと判断するのに対して、SimilarWebの概算方法ではモニターの動向を確認して、「これくらいのアクセスがあるだろう」という大雑把な推測を出していることによるものと考えられる。

前者では実際のアクセスが元になるため、正確度は高いものの、JavaScriptやCookieなどを無効化している利用者のアクセス解析が行えない可能性があり、その部分のデータが取れていない可能性がある一方、後者ではアクセス解析を行っていなくても大体のアクセス状況を把握できる利点がある一方、正確度は低いと言える。

なお、SimilarWebではGoogle Analyticsと同期を取ることができるため、それを行っている場合はGoogle Analyticsの結果ベースの解析結果が表示されるようになる。ちなみに、Google Analyticsと同期を取っている場合は、アクセス数に緑色で「Verified Data」と表示される。

当サイトにおける状況とその考えられる要因

今回のアクセス数が異常に多いという報告を聞いて、こちらで確認したところ、SimilarWebでの概算値がJetpackおよびGoogle Analyticsの結果よりも明らかに乖離があるということがわかった。

SimilarWebのアクセス解析はモニターの動向がベースとなっており、その利用者層を考慮すると、どちらかというとエンジニアはじめとしたITに知識や理解のある利用者層が多いのではないのかと推測する。

それを考えたところ、SimilarWebのアクセス状況を考えると、技術系(特にIT系などモニターが関心を持っている傾向にある分野においては過大にアクセス数が概算される傾向にある一方、関心を持たない傾向にある分野については過小に概算される可能性があると言える。

最後に

今回のアクセス数が異常に多いという報告と、それを元に確認、分析を行ったところ、SimilarWebは現時点では競合サイトの簡単なアクセス解析には使えるかもしれないが、分野によって正確性にばらつきが想定されることを考えると、あくまで参考程度にとどめ、過信しないほうが良いものと考える。

参考リンク

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