開発環境でMacを使うケースが増えている

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最近、iOS/macOS ((現時点での正式名称は「OS X」だが、次バージョンから「macOS Sierra」がリリースされることが予定されているため、本記事では「macOS」とする)) アプリの開発者についてはその特性上当然ではあるのだが、それ以外の環境においても、開発環境としてMacを使うケースが増えているという。その理由を自分なりに調べてみたい。

これは調べればわかることではあるのだが、macOSはThe Open Groupの「Single UNIX Specification」のUNIX 03に認定された正当なUNIXであることが理由の一つである ((cf: Register of Open Branded Products – The Open Group)) ことがあげられる。これは、いわゆるUnix系のシステムを開発するときに、そのAPIなどの仕様をある程度統一させることで互換性をある程度確保することができるようになるというのが理由の一つであると考えられる。このことによって、他のUNIXあるいは、正式なUNIXではないが、それと互換性を確保するように目指して開発されているGNU/Linuxシステムやフリー系BSDシステムとの親和性もある程度あげられるというのも理由の一つであると考えられる。

もう一つの理由としては、Windowsの優位性が相対的に落ちたということが考えられる。以前はWindows上で使うことが前提であるアプリやソフトウェア ((特にオフィススイートやセキュリティーソフト、あるいはゲームやビジネス系のソフトウェアなど。オフィススイートについてはMac版もあったが、Windowsバントの互換性が確保できていなかった場合も大きかった)) が多数あったが、今日ではMacに対応したものも増えているという状況があることが伺える。これによってソフトウェアの豊富さという意味ではWindowsは以前ほどの優位性が失われ、Unix系システムと連携をとる際に比較的ギャップの小さいMacが選ばれるようになった可能性がある。

これらの変化から、開発環境としてMacが使われるケースが増えているようである。その分、狙われるようになっているのでセキュリティー対策も必要になることには変わりないが・・・。

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