常磐線の複雑さとその見分け方

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数日前の台風とそれに伴う影響で常磐線(ここでは上野〜いわき間にしぼる)のダイヤがひどく乱れるという事態があったが、常磐線の系統の複雑さも影響してかなり混乱したものと考えられる。ここでは常磐線の系統などについて説明を行ってみたい。

常磐線には大きく以下の系統がある。ここでは特急列車および特別快速は扱わない。

  • 普通列車: 上野〜いわき ((現在では快速電車が運行する上野〜取手間は停車駅が下記の「快速電車」と同一のため、合わせて「快速」として案内される))
  • 快速電車: 上野〜取手
  • 各駅停車: 綾瀬〜取手 (地下鉄千代田線及び小田急線直通の系統)

JRでは国鉄時代からの名残で都市内などを走る比較的近距離の鉄道を「電車線」と、都市間を結ぶ長距離の鉄道を「列車線」に分かれていることによるもので、これは現在でも取手以北も走る普通列車は「列車」として扱われる一方、取手止まりの快速電車と各駅停車は「電車」として扱われる ((これはプラットホームの発車時刻表で列車・電車が接近した時の表示でも確認可能)) 。ただ、常磐線の場合は列車線である快速線を普通列車と快速電車で共有しているというややこしさはあるが。

なお、2004年のダイヤ改正までは普通列車と快速電車の停車駅が統一されていない上に、普通列車の方が快速電車よりも停車駅が少ない上に、各駅停車もあるという、常磐線利用者や事情を知っている人でなければ非常にややこしい状況になっていた。現在では上野〜取手間は普通列車・快速電車は「快速」として案内されているため、混乱は発生しないようになっている。

これらを踏まえた上で、数日前の台風および倒木などの影響で最大で10時間以上もの長時間に及ぶ運転見合わせ及び遅延などの大きな影響を受けたのは普通列車であり、快速電車はその影響を受けたものの(快速電車に限っては)そこまで大きな影響を受けているわけではなく、各駅停車はほぼ独立していたためほとんど影響を受けていない。そういう意味ではどういう路線に乗っているのか把握が必要になる。

それにしても、常磐線の複雑さはダイヤ乱れが発生した時に面倒なところである。

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