現在、Visual Studioが人気があるが・・・

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最も人気の高い開発環境はVisual Studio – 1月IDE INDEX』(マイナビニュース)によれば、2017年1月時点での開発ツールの検索回数から基づく言及の多さについていえば、Microsoft Visual Studioがトップになっているという。この原因と、将来的な動向について、私なりに書いてみたい。

Visual Studioへの言及が増えているというよりは、Eclipseが陥落したということが大きい

現在、リンク先のグラフを確認した限りでは、Visual Studioが首位に立っているが、これはVisual Studioが躍進を遂げたというよりは、Eclipseが陥落したという側面が大きい。

というのは、これまで、長らくAndroidアプリの開発ツールとしてEclipseとAndroid Development Toolsを併用して開発を行っていたというのが中心だったが、現在ではGoogle社が純正の開発ツールであるAndroid Studioを提供、安定性や機能を充実させたことによってEclipse向けのADTの開発・サポートを終了させたことが大きい。

これによって、Androidの開発者はAndroid Studioへの移行を余儀なくされたということが大きい状態にある。

一方で、長らくVisual Studioを使って開発をしている利用者は基本的に継続してVisual Studioを使い続けていることから、影響が出ていないということがあげられる。

将来的にはAndroid Studioが首位を狙う?

現時点では、従来のEclipse利用者がAndroidへ移行しているということが考えられる。しかしながら、Android Studioへ移行する利用者は基本的にはAndroidアプリ開発者であるため、それ以外の、たとえばサーバーサイドの開発者については、引き続きEclipseを使い続けるか、それ以外の開発ツールへ移行するという可能性は否定できない。

これによって、これまでEclipseを使い続けていたAndroidアプリ開発者がどれくらいAndroid Studioに乗り換えるのかによって、今後の展望が変わっていく。グラフを見た限りでは、当面の間はVisual Studioがトップを維持する可能性がたかいといえるかもしれない。

最後に

今回は、開発ツールの言及度の多さをもとに話題に上がっているのかという点から書いてみた。現在ではEclipseからAndroid Studioの移行が影響して、偶然に近い形でVisual Studioがトップを維持しているということになった。

とはいえ、それで確定するのか、今後Android Studioがトップを奪うのかについては、残ったEclipseユーザー次第といった感じであるように見受けられる。大半がAndroid Studioへの移行が完了したというのであれば、Visual Studioが一番人気ということになるだろう。

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