SkylakeとKaby LakeのCPUで致命的なエラッタがあるとのこと

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Debianプロジェクトのメーリングリストにおいて、IntelのSkylake世代及びKaby Lake世代のCPUにおいて、ハイパースレッディングテクノロジー部分でデータが損失するというバグがあることが指摘されている。

[WARNING] Intel Skylake/Kaby Lake processors: broken hyper-threading』(Debianメーリングリスト)によれば、Skylake及びKaby Lake世代のCPUにおいて、ハイパースレッディングテクノロジーを有効にした時に予期せぬ動作をしてしまい、データの破損などを引き起こす可能性があるという。

このCPUの不具合はDebian GNU/Linuxのみならず、全てのOSに影響を及ぼす可能性があるとのことである。また、BIOS/UEFIの設定画面において、ハイパースレッディングテクノロジーを無効化することで回避可能とのことである。また、マイクロコードの修正が配布されるまではハイパースレッディングテクノロジーを無効化した方が望ましいとのことである。

なお、Macにおいては、以下のモデルで影響を受ける可能性がある。

  • iMac (Late 2015 27インチRetina 5Kディスプレイモデルまたは2017年モデル以降)
  • MacBook (2016年モデル以降)
  • MacBook Pro (2016年モデル以降)

近年、x86系CPUにおいては、AMDが現行のCoreシリーズに十分対抗できると言われているRyzenをリリースしたばかりであり、今回の不具合によってRyzenに流れていくという可能性は多少は発生してしまう可能性は考えられるだろう。今回の不具合においては、インテルにとっては痛手となったが、是非とも挽回してほしいと考えている。

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