ノブレス・オブリージュは重要

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もし人の上に立つというのであれば、それに相応しい責任を果たさなければならないだろう。それもより高みに行くほど、その責任は重いものとなる。ここでは、そんなノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)について色々書いてみたい。

ノブレス・オブリージュは、直訳すると「高貴は強制する」ともいうが、一定の財産や社会的地位、権力を維持するためにはそれに相応の責任が伴うという概念である。

その歴史は1837年にファニー・ケンブルが書いたとされる手紙で初めて使われたと言われている。

ノブレス・オブリージュは、基本的には倫理的責任、あるいは社会的責任であり、法的義務ではないため、それを果たさなかったとしても、(法で定められている場合を除けば)処罰されるわけではないが、程度にもよるが、社会的な批判に晒されることもあるだろう。

なお、この考えは、「スパイダーマン」でも言及されている。「With great power comes great responsibility.」(大いなる力には大いなる責任が伴う)だが、これはスパイダーマンの能力を得たばかりのピーター・パーカーが強盗を見逃した後、おじのベン・パーカーがその強盗に殺されたことがきっかけで悟った教訓で、これもまたノブレス・オブリージュの考え方が出ている。

現在の日本では、ノブレス・オブリージュが浸透しているとはいえない状態にあり、しばしば上の立場の人が横暴ということが見受けられる。また、責任を部下になすりつけるという事例さえしばしば聞く。この状況は望ましくないため、変えていかなければならないだろう。

ノブレス・オブリージュは上に立つには重要な要素であり、より上へ進むにつれてそれは重くなる。それを真摯に受け止めて、日々励んでいかなければならない。

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