ネットブックはいつの間にかタブレットに置き換えられた

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2007年後半にASUSよりEeePCが発売されたことを皮切りに、各社より発売されていったネットブックは、いつの間にかタブレットに置き換えられた。今日では、すでにネットブックは 過去のものとなっているといえ、今後もそれが出る見込みはないと考えられる。

さて、ネットブックとは、前述の通り、ASUSが2007年後半に発売したEeePCからはじまる、ラップトップパソコンの1ジャンルともいえる分野で、基本的にはインターネット閲覧やメールチェック、簡単な文書編集などのパソコンの性能を使わない用途に特化した、低価格(おおむね5万円前後)で持ち運びしやすいというのが特徴であった。当然のことながら、小さいながらもそれは従来のラップトップそのものであるため、キーボードやタッチパッドなどを使って操作するのが基本だった。

一方、タブレットは業務用途でペンを使って扱うものがあり、MicrosoftからタブレットPCとしてそれに相当する端末があったものの、当時は用途が特殊で、値段も高価なものが多かった。それが2010年にAppleよりiPadが出たことによって、当時よりiPhone及びAndroid端末などをはじめとして少しずつ普及がはじまっていたスマートフォンに似たなスタイルのタブレットが登場し、後にタブレット市場が形成されて行って、ネットブックにかわる存在となった。

ネットブックが廃れてタブレットが発展した理由について、主に操作性が挙げられる。ネットブックは基本的にはラップトップそのものであるため、使う時は開かなければならないことと、膝あるいはテーブルに置いて作業を行うか、片手で持って、もう片方の手でキーボードやタッチパッドを操作しなければならないなど、操作に難があったと考えられる。一方、タブレットは基本的には片手で持って、もう片方の手で操作するスタイルだが、キーボードやタッチパッドはなく、画面のタッチパネルを使って操作する ((外付けキーボードがあるが、基本的にはキーボードも画面上のものを使う)) 特徴から、ネットブックと比較して操作性に優れていたと考えられる。

今となっては過去のものとなってしまったネットブックだが、なぜそうなったのか、またコンピューターを時代とともにいかにして使いやすいようになっているのかを考えると、その変化も実に興味深いものである。

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