Windowsの場合、CドライブやらDドライブなどのドライブレターといわれる文字が使われている。これによってフロッピードライブとして使われるA及びB、それ以外のC〜Zの合計26のドライブが扱える。ただし、WindowsではZ以降には対応していないため ((もし対応した場合Excelの仕様を考えるとAA〜AZ、BA〜BZになると考えられる)) 事実上フロッピードライブ2個を含めた計26個までしか扱えないともいえる。しかしながら、Z以降への対応は今後も考えられないと考える。それはなぜだろうか。
そもそもこのドライブレターの概念は、MS-DOSやそれに影響を与えたCP/Mから引き継がれたものである。CP/Mにドライブレターが採用された理由はわからないが、それとの操作性を近づけるためにMS-DOSでも採用、さらにその影響を受けてWindowsにも採用されたと考えられる。そういう意味では多くのドライブが使われないというのを想定されたともいえる。
さて、一般的な用途でこれ(26個までしかドライブが使えない)が問題となったケースを見たことがない。というのも、一般的なPCではハードディスクあるいはSSDが1〜2台、リムーバブルメディアでもせいぜい4〜5個程度で、26個のドライブ数が枯渇するほど使われないからと考えられる。いたずらにドライブを増やしても管理が煩雑になるのもその理由となるであろう。ドライブが多いとそれをまたいだリンクなどで問題を引き起こすという面も否定できない。
サーバー用途などで複数のHDD/SSDを使う場合でも、アプリケーションとデータの分割などでディスクを分けるという利用を除けばRAIDなどを利用して一つのドライブとして扱ったほうが便利であるといえることから、大量のドライブは不要と考えられる。故に通常の利用であればWindowsでは26個のドライブしか使えないということは意識する必要はないだろう。
ちなみに、Unix系あるいはGNU/Linuxシステムなどではすべて/からなんらかのディレクトリーにマウントされているという扱いのため、ドライブレターの概念が無いため、実質的にはディレクトリ数が許されればいくつものドライブをディレクトリーとして扱える。
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