SwiftがWindowsで使えるようになる日は来るのかではSwiftのオープンソース化とそれに伴う他プラットフォームへの展開などについて、当方なりの考えを述べてみたが、今回は.NET Frameworkに対して考えを述べてみたい。
Swiftはその経緯から、Objective-Cに代わる言語として作られていた経緯から、その特徴はObjective-C、特にOS XやiOSで使われているCocoa Framework ((及びその原型のOPENSTEP)) に依存している。したがって、WindowsでCocoa Frameworkに相当するものが使えるようになるのは想定されるにしても、Swiftが.NET Frameworkに対応するというのは考えづらい。
理由としては、Cocoa FrameworkではObjective-Cの言語仕様からネームスペースが設けられていない。一方で.NET Frameworkの仕様ではネームスペースが多く、かつ階層化されている構造になっている。『Swiftの名前空間とは』(tsuchikazu blog)によれば、Swiftでは暗黙的にネームスペースが使われている模様であるが、それを明示的に指定できるかどうかは不明瞭であるからである。仮に明示的にネームスペースに対応させるには言語仕様の変更が必要になる可能性があると考えられる。
それらを踏まえて、Seiftが.NET Frameworkの言語に加わることはあるとは言えそうにない。とは言え、Swiftはかなり目が離せないのは事実だが・・・。
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