アプリ開発に際して、ウェブビューで表示する箇所の修正が突発的に入っており、現在それを行っているわけだが、個人的に思ったのは、アプリ内のブラウザーではJavaScriptなどウェブページのデバッグが思った以上に面倒であるということである。ここでは私なりに思ったことを書いていきたい。
普段はアプリのネイティヴのコードを書いており、その際はブレークポイントをかけたり、ログに吐かせたり、場合によってはクラッシュ/エラーレポートを送信して解析したりするということを行ってバグの原因を特定するということを行っている。コードの構文が間違っていればエラーとなって動かない。そういった意味ではちゃんとわかりやすいコードを書いていればデバッガがしづらいという事態はそれなりに防げる。
一方、JavaScriptでは、環境によってかなり変わってくる。もっとも、近年のブラウザーではデバッガも備わっており、デバッグが難しいとは言い難い。少なくともノーヒントという事態はほとんどないと考えられる。
しかしながら、アプリ内ウェブビューでのデバッグとなると途端に面倒になる。ブラウザーなどでデバッグできる環境はあるものの、実機でしか起きない問題があり、その原因の特定が難しいことが多く、手間も結構かかるからである。開発の仕方が不適切な場合など、状況によってはデバッガが使えないということもあり、その場合はかなり難航することもありうる。
そのため、アプリ内で表示するウェブページは、まずはウェブブラウザで開発と最初のデバッグを行なったのち、アプリでデバッグというフローになるものと考えられる。
スマホアプリではネイティヴとウェブページ双方の利点を活かしたものとなっているものも多く、うまく使いこなしていく必要があるが、ウェブ側の開発は面倒なところがあるといったところである。
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