世界規模のランサムウェアの影響で異例のパッチ配布へ

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2017年5月12日、米マイクロソフト社は世界規模で発生した「WannaCrypt」攻撃を受けて、すでにサポートが終了しているWindows XP及びWindows 8への修正パッチを提供した ((cf: 『世界規模のランサムウェア攻撃でMicrosoftが異例の「Windows XP」パッチ公開』 – ITmedia NEWS)) 。これは依然としてWindows XP利用者の多さを物語っている。

WannaCrypt攻撃は、Windows 7及び8.xを主な標的に、感染したPCのデータを暗号化した上で、身代金を要求するという

Windows XPはすでに2014年4月8日をもって全てのサポートが終了しており、脆弱性が報告されても修正対応が行われることはないため、そのまま使い続けることは危険な状態であるため、Windows 10への移行が強く推奨されている。

にもかかわらず、今回のランサムウェア事件においては、異例とも言える修正パッチが提供された。これには、依然としてWindows XPの利用者が多いという事情があると考えられる ((cf: 『なぜかWindows NTが増加 – 4月OSシェア – マイナビニュース)) 。その状態で世界規模のランサムウェア攻撃の深刻さから、異例の修正パッチ配布へ踏み切ったものと考えられる。

万一Windows XP/Server 2003などを利用しているのであれば、大至急修正プログラムをインストール、必要に応じてさらなる対策を取る必要がある。

ただし、Windows XPやWindows Server 2003はすでにサポートが終了しており、原則として今後修正プログラムが配布されることはないため、Windows 10等への移行を進めるべきである。

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