英和辞典を複数持っていると・・・

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私は仕事の都合上、しばしば英語の文章を読んだり、場合によっては書いたりすることがしばしばあるので、しばしば辞書を使って単語を調べることがある。この時、英和辞典を複数使う時がある。というのも、正確性を意識する場合、一冊では心許ない時があるからである。そういうこともあって、当方は何冊か辞書を持っているという状態である。ここでは、英和辞典について、それぞれの違いなどについて、他には個人的な所感などについて書いてみたい。

英和辞典にはいくつかの種類がある

さて、英和辞典では、主な利用者層のターゲットや編集方針などによって、大きく分けて以下のタイプに分かれる。

  • 小中学生向け英和辞典
  • 学習英和辞典
  • 小型英和辞典
  • 大型英和辞典

なお、小中学生向け英和辞典はここでは扱わない。

学習英和辞典

まず、学習英和辞典は、おそらく、英和辞典を出版している企業のほぼ全てが主力としているということもあり、その用途、ターゲットによって細かく分かれているというのも特徴である。大きく分ければ、語彙数が少なく訳語や語法等の説明も絞って読みやすさを重視した初心者向けから、語彙数や訳語・語法等の説明が充実した上級者向けに分かれる、

初心者向け学習英和辞典

初心者向けの学習英和辞典では、語彙数が40,000〜60,0000前後に抑えられており、その分読みやすいようになっているほか、訳語や語法の説明もシンプルなものとなっている。語彙数の多いタイプ(収録語彙数70,000〜80,000)では、後述の一般向け学習英和辞典に近い。「ニュービクトリーアンカー英和辞典」「ビーコン英和辞典」「ニュースクール英和辞典」などが挙げられる。センター試験や一般的な大学入試レベルにも対応できる。

中級者向け学習英和辞典

中級者向け学習英和辞典では、語彙数が60,000〜90,000前後となり、この辺りからは項目数、語彙・語法の説明等も詳しくなる。「スーパーアンカー英和辞典」「グランドセンチュリー英和辞典」「ライトハウス英和辞典」などが挙げられる。大学入試や各試験でも、よほどの難関レベルでなければ十分対応できる。

上級者向け学習英和辞典

上級者向け学習英和辞典では、語彙数が90,000以上のもので、各出版社の主力として出されている。項目数、語彙・語法の説明も詳しい。「ジーニアス英和辞典」「ルミナス英和辞典」「ウィズダム英和辞典」「プログレッシブ英和中辞典」などが挙げられる。

小型英和辞典

学習英和辞典とは対照的に、語法や語義の説明及び用例を抑え、限られた紙面で大量の情報を載せることに特化した英和辞典。携帯性に優れ、場所を取らないというのが特徴である。「コンサイス英和辞典」は小型英和辞典の中では比較的大型だが収録項目数が130,000ほどと多く、用例もある程度含まれている一方、「デイリーコンサイス英和辞典」及び「ポケットプログレッシブ英和辞典」はポケットサイズで収録語彙数は80,000前後で、用例はかなり削られている。

大型英和辞典

大型英和辞典は、辞書にもよるが、多くの場合は語彙数200,000を超えるもので、語義の説明もかなり詳細に描かれているものが多い。「新英和大辞典」「ランダムハウス英和大辞典」「ジーニアス英和大辞典」などが挙げられる。「リーダーズ英和辞典」はこれらとは毛色が異なり、解説は簡潔で、比較的小型である。いずれも英語の学習で必要となる場面はほとんどない。冊子が大きすぎ、持ち運びは現実的ではないため、電子辞書向きと言える。

学習英和辞典を持っていれば基本的に大丈夫

これらのように英和辞典にもそれぞれタイプが異なるのがあるが、基本的には学習英和辞典を1冊持っていれば、学習ならそれで足りると考えている ((あるいは最近ならスマホやPCを使っての、ウェブの辞書でも問題ない)) 。見つからない時や、「怪しいな」と思った時は、スマホやPCがあれば、ウェブの辞書で調べるということもできる。それでもダメなら、図書館などで大辞典で調べるということも可能である。

複数の辞書が必要になるパターンとしては、その語彙を深く調べるという場合になる。1冊の英和辞典では、語義や語法などの説明が不十分だったりする場合がないわけではない。また、辞書によって解説の仕方も変わってくるので、その比較を行いたいときは必要になるということである。

最後に

長々と書いていたが、英語を学習するにあたって、英和辞典はほぼ必ずといっていいほどお世話になる。それも、単なる単語帳としてではなく、説明を読むことによって理解を深めるというのも重要だろう。学習なら1冊の辞書でも十分であるが、複数持っていることは、うまく使いこなせれば、よりアプローチになるだろう。

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