Microsoft Officeを構成しているMicrosoft ExcelへのPython導入の要望が高まっているようだ。もしそれが実現された場合、Visual Basic for Applications (VBA)がいずれ終わりを迎えるかもしれない。
『ExcelにPython搭載、マイクロソフトが検討。アンケートを実施中』(Publickey)によれば、Excelへの機能提案を行うことができるコミュニティーサイト「Excel’s Suggestion Box」でWindows版Excelの要望でPythonの導入がトップを占めているという。
Pythonは1991年に登場、簡潔なコードでシステムからアプリまで広範囲な開発が可能、ライブラリーが豊富にあるスクリプト言語として、欧米圏を中心に利用されている。日本を中心に利用されていて、性質の比較的近いRubyとしばしば比較されている。
一方、VBAは、汎用的なプログラミング言語である Visual BasicをMicrosoft Officeに移植したもので、主にマクロ処理や作業効率向上のための機能拡張などに使われている。
さて、このPython導入要望だが、どうもVBAの代替手段以上のものになっているようで、もし実現した場合、段階的にVBAが終了に向けて動き出す可能性があるかもしれない。VBA自体がレガシーな部分があり、セキュリティー上の問題が指摘されているということもあり、そこからの脱却が進められるかもしれない。
今後、ExcelなどMicrosoft OfficeスイートにPythonが導入されるのか、それによってVBAの終わりの始まりになるのか、といったことになるかどうかは、意識したほうが良いのかもしれない。
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