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時期バージョンのRubyには、ついにJITが実装されるかもしれない。これによって、Rubyのパフォーマンスが向上する可能性がある。
『Ruby 2.6にJITコンパイラをマージしました』(k0kubun’s blog)によれば、2018年2月4日にRubyのリポジトリのver. 2.6.0-dev(trunk)にRubyのJITコンパイラー(YARV-MJIT)のコードがマージされたとのことである。
JITコンパイラーとは、実行時にコンパイル処理を行うことで、一般的なスクリプト言語のようにプラットフォームに依存しないコードを動作させることができるという利点と、一般的なコンパイラー言語ほどではないものの、機械語のコードで動作させることでパフォーマンスが優れるという特徴の中間的な存在と言える。
近年、スクリプト言語においてもインタプリター形式ではなく、JITコンパイラー形式を用いる動作環境がいくつかあり、言語によっては機械語にコンパイルする言語に匹敵するものも出始めている。
まだ開発版のコードにしか含まれていないとのことであるが、そう遠くないうちに正式バージョンでもRubyでもJITが使えるようになるのだろう。
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