今日では、新しい本が登場しては消えていく世代交代が著しい一方で、その中でもわずかのものは今日でも読まれ続けるようになっている。その中でも、世界で最も読まれている本は聖書である。これはギネスワールドレコーズの記録にも載っているほどである。
聖書は、ユダヤ教・キリスト教・イスラームと、いわゆるアブラハムの宗教の教典であり、特にユダヤ教とキリスト教では重要な位置を占める。
聖書においては、おそらく多くの人が知っているであろう、旧約聖書では天地創造や、アダムとイヴの話、ノアの方舟、バベルの塔、モーセの十戒といった話のほか、新約聖書ではナザレのイエスの生涯が書かれている。
最も、旧約聖書及び新約聖書はキリスト教の立場によるもので、各宗教によって、その聖書の範囲も異なり、ユダヤ教はイエスを救世主として認めない立場から旧約聖書が唯一の聖書 ((旧約聖書がヘブライ語で書かれていたことから、「ヘブライ語聖書」とも呼ばれる)) である一方、イスラームでは旧約聖書・新約聖書の一部が教典として扱われるものの、クルアーンが優越するという。
さて、聖書は非常に多くの言語に翻訳されている書物としても有名である。日本語においては、戦国時代(16世紀)のイエズス会のキリスト教伝来に断片的に始まるも、江戸時代の禁教令により一旦は廃れ、ほとんど伝わっていない。その後、明治時代に入ってからプロテスタントの宣教師が中心となって聖書翻訳が開始され、文語訳聖書が出された ((新約聖書は大正時代にも改訳された)) 。戦後になって、口語訳聖書が登場したのち、共同訳聖書を経て新共同訳聖書が登場した。これ以外にも、日本語訳聖書はかなり多岐にわたる。
それにしても、聖書以上に世界中で読まれている本となると、見つからないのではなかろうか?
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