リコーダーにも色々ある

小学校および中学校の音楽の授業では、必ずと言っていいほど行われるリコーダーの教育。多くの場合、小学校ではソプラノリコーダーを、中学校ではアルトリコーダーを使って学習を行うが、実はリコーダーは種類が豊富だったりする。ここでは、リコーダーについて、色々書いてみたい。

リコーダーは、木管楽器の中でもかなりの歴史を持つもので、中世の頃には使われるようになったと言われている。「リコーダー」の名称は14世紀末には現れていると言われているが、一般的には「フルート」と言われていて、現在のフルートの基となった横笛は「フラウト・トラヴェルソ」1 と呼ばれていた。ルネサンス期〜バロック期前半においては広く用いられていたが、その後、20世紀に入るまでは忘れ去られていた。その後、20世紀に入ってから古典復興運動で復興したと言われている。

リコーダーには音域および運指によって種類が分かれており、以下が挙げられる。

音域による分類

  • ガークライン (クライネソプラニーノ): ソプラノより1オクターブ高い
  • ソプラニーノ: アルトより1オクターブ高い
  • ソプラノ: 一般的に小学校で習うリコーダー
  • アルト: 一般的に中学校で習うリコーダー
  • テナー: ソプラノより1オクターブ低い。このリコーダーからキーが使われるようになる。
  • バス: アルトより1オクターブ低い
  • グレートバス: ソプラノより2オクターブ低い
  • コントラバス: アルトより2オクターブ低い(これよりもさらに大きいリコーダーがある)

運指による分類

  • バロック式: 古くからあるリコーダーの運指方式。ソプラノのファの運指が音階順になっていない。楽器屋で売られている樹脂製のリコーダーのうち、トヤマ楽器(アウロス)製では「E」2 、ヤマハ製では「B」3 と書かれているものが該当する。ソプラノリコーダーおよびソプラニーノリコーダー以外のほぼ全てがこれに該当する。
  • ジャーマン式: 20世紀初めにドイツで教育用として開発された運指の方式。ソプラノのファの運指が音階順になっている。樹脂製のリコーダーでは「G」4 と書かれているものが該当する。ソプラノリコーダーとソプラニーノリコーダー以外では全くと言っていいほど存在しない。

なお、バロック式とジャーマン式の見分け方としては、右手人差し指と右手中指の穴の大きさの差であり、人差し指の穴が大きければジャーマン式、中指の穴が大きければバロック式である。

小学校の教育用では比較的狭い音域で演奏することと、半音をほとんど使わないことからジャーマン式が使われているが、それよりも広い音域や半音を使う場合は、ジャーマン式では演奏しづらいと言われていることから、もっぱらバロック式が使われているとのことである。

リコーダーを使った曲は思ったよりもたくさんあり、中には意外なジャンルでも使われる場合があったりする。その音色は、独特の響きがあり、より近代的な音楽とはまた違った趣がある。

例えば、レッド・ツェッペリンの『天国への階段』にも、ライブ等を除けば序盤にリコーダーが使われているし、ファイナルファンタジーIXの「いつか帰るところ」では、リコーダーのアンサンブルとなっている。

今回はリコーダーについて色々書いてみた。リコーダーというと、学校で習うというイメージがあるが、また違った楽しさというのも是非とも知ってみてはいかがだろうか?

  1. Flauto traverso, イタリア語で「横向きのフルート」の意味。 []
  2. English, イギリス式から来る []
  3. Baroque, バロック []
  4. German, ドイツ式 []
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