『Dart/Flutterプログラミング入門 – Dart/Flutterとは』ではDart/Flutterについて簡単に説明を行った。今回はDart/Flutterの開発で必要なツールについて説明を行いたい。
最低限必要なもの
Dart/Flutterで開発を行うためには、最低限以下のツールが必要になる。
- PC (常に必要)
- テキストエディタ
- Dart SDKまたはFlutter SDK
PC
Dart/Flutterに限らず、アプリを開発するためには、最低限PCが必要になる。一応、DartPadなどのウェブ上で動く環境を利用するだけであればスマートフォンやタブレットでも利用できなくはないが、タブレットならまだしもスマートフォンで利用するのは明らかに無理があるだろう。
開発として使うPCであれば、それなりにしっかりしたスペックであることが望まれる。今日においてはブラウザを立ち上げながら開発環境をいじり、なおかつ動作テストを行うというパターンが多いので、それを考慮に入れながらスペックを検討することが望まれるだろう。
もしiOSアプリを開発するのなら、Macが必須となる。
テキストエディタ
Dart/Flutterに限らないが、アプリの開発では通常はソースコードを編集してアプリを開発することになる。そのためのツールとしてテキストエディタが必要になる。最悪の場合、OS標準のテキストエディタがあるので、それを利用すれば開発は行える。
とはいえ、OS標準のテキストエディタでは開発支援の機能は全くと言っていいほどないので、実用を考えると、Dart/Flutterの開発支援機能を使えるテキストエディタの方が望ましい。その中でもVisual Studio Codeは動作の軽快さとプラグインによる機能の拡張性、Dart/Flutterプラグインを導入することで統合開発環境として利用できるという大きな利点があるだろう。
Dart SDK
Dart SDKはDartのプログラムを開発するために必要となるキットである。Flutter 1.21以降ではFlutter SDKにDart SDKの全てが含まれるため、もしFlutterを使う(または使う可能性がある)のであれば、Dart SDKの代わりにFlutter SDKをインストールすれば良い。
Flutter SDK
Flutter SDKはFlutterアプリやライブラリ等を開発するために必要となるキットである。Flutter 1.21以降ではDart SDKを含んでいるため、もしFlutterは一切使わないというのでなければ、Flutter SDKをインストールすれば良い。
目的によって必要となるもの
ここでは、Dart/Flutterアプリ開発であると便利なものについて列挙してみたい。
- Xcode
- Android SDK及びAndroid StudioまたはIntelliJ IDEA
Xcode
Xcodeは、iOSアプリを開発する際に必要となる。ただし、Flutterアプリ開発においては、Xcodeが必要になるのは、iOSに依存するコードを開発する場合や、プロジェクトの設定を行うときが主であり、それ以外では使うことはほとんどない。
なお、XcodeはmacOS専用のため、iOSアプリを開発したい場合は必然的にMacになる。
Android SDK及びAndroid StudioまたはIntelliJ IDEA
Android SDKはAndroidアプリを開発するために最低限必要となるツールである。もしAndroidアプリを開発したい場合はこれをインストールする必要がある。
なお、Android SDKをインストールするためにはAndroid StudioやIntelliJ IDEAをインストールすることが強く望まれる。Android Studio及びIntelliJ IDEAはDart/Flutter開発のプラグインを利用できるため、それらを利用してDart/Flutter開発を行うことができる。
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