ここ最近、長らく使っていた腕時計が故障(内部に水滴が入った)してしまい、修理に出したことで、その間の時計を使うことも兼ねて新しい時計を購入した。最近はスマートフォンやスマートウォッチの普及で腕時計が必要になるパターンは大幅に減ってきており、腕時計は実用品としてよりも、むしろ趣味の道具や資産としての側面が強くなってきている。さて、この時期は年度の終わりから始まりに向けて準備をしていく時期でもあり、その中でも服装や道具などの準備をしている時期であると考えられる。ここでは新社会人に向けた腕時計の選び方について、一つの参考になればと思い、大体の選び方の目安について書いてみたい。
前提条件: TPOを踏まえて選ぶ
腕時計を選ぶ上で前提条件となるのは、TPOを踏まえて選ぶことである。というのも、これから社会人として生きていく上では、その時(time)や場所(place)、場面(occasion)にふさわしい身だしなみに気を使う必要があるからである。
例えば、オフィシャルな式典の場では普段着などのラフな格好をすれば常識を疑われるだろう。一方で極めてカジュアルな場所でスーツを着ることも(特段の理由がなければ)却って浮いて見えるだろう。
そのことは服装はもちろん、腕時計にも言えることで、TPOに合わせてふさわしいものを選ぶことが求められる。
どのような時計を選べばいいのか
さて、それを踏まえた上でどういった時計を選べば良いのか、おおよその指標を示した上で提示してみたい。
フォーマルな場ではドレスウォッチ
まず、結婚式や葬式などをはじめとしたフォーマルな場では、ドレスウォッチとして使える時計を選ぶのが無難である。
シンプルな3針または2針のアナログ時計で、機能が多くても日付まで、文字盤は白またはシルバーでバーインデックスまたはローマ数字インデックス、ケースも大きすぎることのないシンプルなデザイン、バンドも黒系の革製が望ましい。
ドレスウォッチ時計として使える時計としては、セイコーならDOLCE&EXCELINEのSACM171やSWDL209、あるいはセイコーコレクションのSCXP031やSSXP001、オリエントならバンビーノのRN-AC0M03S、あるいはコンテンポラリーのRN-AC0F07Sなどが比較的お求めになりやすい価格帯に位置する。
オフィスで使うなら社会人として相応しいもの前提で選ぶ
次に、オフィスで使う腕時計は、社会人として相応しいもの前提で自由に選ぶことができる。職場の雰囲気や服装を踏まえた上で調和の取れたデザインの腕時計を選ぶとよいだろう。
ドレスウォッチとして使える時計であれば基本的にオフィスでも問題なく使うことができるが、職場によってはフォーマル過ぎる印象を持たれる場合がある。このことも踏まえた上で、カタログを見たり、実際に店舗に行って見てみるのが望ましい。時には店員に聞いてみるのもよいだろう。
時計の価格帯はどれを選べばよい・・・?
新社会人が買う腕時計は、おおよそ3~5万円が相場となっているといわれている。新社会人の年収がおよそ240~300万円といわれていることを考えると決して安い金額ではないだろう。
最も、自分に合った時計を選ぶのが望ましいので、相場はあくまで参考としてとらえるのがよいと考える。相場よりも安価であってもデザインや機能等で引けをとらない腕時計も少なくない。ただ、1万円未満の価格帯となると選択肢が狭まる可能性があるため、ある程度の予算感をもって腕時計を選ぶのが無難だろう。
クォーツ式vs機械式
クォーツ式か機械式かで悩むことがあると思われるが、これは好みの問題となる。
精度やメンテナンスコストを考えるならクォーツ式に軍配が上がり、誤差が出にくい。基本的には電気で動くことから、時計にもよるものの1〜5年ごとに定期的な電池交換が必要となる。ソーラー電池を使っている場合は10年ほどにまで伸びることがある。電池交換の費用も1000〜5000円ほどが相場となり、比較的安価といえる。
精度やメンテナンスコストでは機械式はクォーツ式には及ばない。機械式の特性上誤差が出やすく、定期的なメンテナンスが必要となり、時計の状態にもよるが概してクォーツ式よりも高価な傾向にある。一方で、機械式は適切にメンテナンスを行っていれば長く使い続けることができるといわれている。
上記は初めての時計選びとしては参考として考えておくとよい。
おわりに
ここまで、これから新社会人となる人向けに腕時計選びのおおまかな目安を書いてみた。腕時計はピンキリあるものの代表例で、TPOによって選び方が問われるものであり、その選び方はなかなか難しいところがある。その上で選び方の一つの目安になれば幸いである。
ウェブマスター。本ブログでITを中心にいろいろな情報や意見などを提供しています。主にスマートフォン向けアプリやウェブアプリの開発に携わっています。
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