キーボードはケチらないこと

私は仕事の都合上、毎日のようにキーボードをよく使っており、現在では主にKeychronのK10 Pro(茶軸)を使っている。これはメカニカルキーボードに該当し、決して安価なものではないが、長時間にわたってキーボードを使うのであれば決してケチらないことがお勧めである。

キーボードには大きく分けて、以下のスイッチ構造がある。

  • メンブレン式
  • パンタグラフ式
  • メカニカル式
  • 静電容量無接点式

メンブレン式は安価なキーボードによく見られるもので、電気回路の上にラバードームスイッチを覆い、さらに硬いキートップを重ねた構造のものである。メンブレンの名の通り、ラバードームスイッチが「膜」にあたり、キートップが押されることでラバードームスイッチも押されて、電気回路と接触して電気が通る仕組みとなっている。

メンブレン式の利点はコストを抑えられることであり、安価なものであれば1,000円ほどで買うことができる一方、高級品でも1万円を超えるものが少ないと言われている。一方で耐久性には劣り、メンテナンスにも制約があり、使い捨ての機器として扱う必要がある。メンブレン式キーボードは2,000円以下の安価な価格帯と5,000円以上の高価な価格帯では打鍵感が大きく変わる場合があり、安価な価格帯では不快感を感じさせる打鍵感のものが少なくないが、高価格帯になると不快感を感じさせないほどの打鍵感のものが増えてくる。

パンタグラフ式もメンブレン式の派生であり、基本的な構造および特性・価格帯はメンブレン式と同様だが、パンタグラフが採用されていることで、基本的にキートップの中央を押す必要があるメンブレン式と違い、キートップをどこから押してもしっかりとキーが沈むようになっている利点がある。パンタグラフ式は薄型に多く採用されており、ノートPCをよく使う人にとってはパンタグラフ式がお勧めと言われている。

メカニカル式はキーの数だけキースイッチが独立して存在するキーボードスイッチの形式であり、スイッチによって重さや押したときの感触、音などが大きく変わる特徴を持っている。メンブレン式やパンタグラフ式と比較すると製造コストが掛かり、安価なモデルでも5,000円前後はかかり、予算感としては1~3万円ほどを考える必要がある。メカニカル式キーボードの利点としては、メンテナンス性に優れるものが多く、キーボードによってはホットスワップに対応しているものもあり、自力でスイッチを交換しやすいようになっている場合もあることであり、条件こそあるもののメンテナンスしつつ長きにわたって使い続けることができる可能性が高いといえる。

静電容量無接点式は静電容量の変化で入力を検知するタイプのキーボードで、他のキーボードスイッチとは違い、機械接点がないため静か、かつ耐久性に極めて優れているという大きな強みを持っている。一方で製造コストは高く、予算感としては2~5万円ほどを想定する必要がある。

上記を踏まえた上で、PCのキーボードを選ぶときは、試した上で予算をケチらずに自分に合ったものを選ぶのがよいだろう。

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