Windows 11のHyper-VにWindows XPをインストールすると・・・

Windows 11 Proおよびそれ以上のエディションでは仮想環境としてクライアントHyper-Vが利用可能であり、それを使うことで仮想環境を構築することができる。設定によってWindows XPなどの古いOSもインストールすることができるが、デフォルトの状態ではマウスの挙動に異常があり、上下が逆に動いてしまう問題がある。これはHyper-Vの仮想ハードウェアをWindows XPが正しく認識できていないことによる問題であるが、対処法さえわかれば決して難しいものではないので、今回はそれについて説明してみたい。

Hyper-V上の仮想環境にWindows XPをインストールした後、このままの状態ではマウスを動かすと、マウスカーソルが上下逆になってしまう問題があることは上述のとおりである。この状態を対応するにはHyper-VのゲストPC用のコンポーネントをインストールする必要があるが、これは以下の手順でインストールすることができる。

  1. vmguest.isoをダウンロードする。
  2. Windows XPをインストールした仮想PCに1でダウンロードしたvmguest.isoをマウントする
  3. Windows XP上でCDイメージを実行する
  4. インストールが完了すると再起動が求められるので、再起動する

上記の手順でマウスポインタが上下逆になる問題を回避できる。

ただし、Windows XPはすでにサポートが終了しており、かつ最近のウェブの技術には対応していないOSであるため、すでに過去のソフトウェアを動かしたいといった特殊な用途がなければ実用性はもはやない上にセキュリティー上の問題もあるので、基本的には使う必要がなければWindows XPは不要だろう。

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