前回ではついに簡単なプログラムを書いて、それを実際に実行してみた。続いて本項ではJavaを使った計算について学習したい。コンピューターは「計算機」、つまり計算をする機械である。我々が行うにはあまりにも時間がかかる大きな数値・もしくは複雑な計算を瞬時に行ってくれるが、そのためには正しいプログラムを書かなければならないのである。
加減乗除
計算は言うまでもなく、加減乗除で成り立っている。加法は足し算(+)、減法は引き算(−)、乗法は掛け算(×)、除法は割り算(÷)のことである。これらをまとめて四則演算とも呼ばれる。
算数・数学における計算の記号と、Javaでの計算の記号は、以下のようになる ((×→*、÷→/に変化する)) 。
算数・数学における記号 | Javaにおける記号 |
---|---|
+ | + |
− | – |
× | * |
÷ | / |
サンプルコード
Javaの計算を踏まえた上で、以下のサンプルを確認されたい(Calc.java)。
public class Calc {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("足し算3+5の結果は" + (3 + 5) + "です。");
System.out.println("引き算7−3の結果は" + (7 - 3) + "です。");
System.out.println("掛け算3×5の結果は" + (3 * 5) + "です。");
System.out.println("割り算5÷2の結果は" + (5 / 2) + "です。");
}
}
これをコンパイルして実行すると以下のようになる。
$ javac Calc.java
$ java Calc
足し算3+5の結果は8です。
引き算7−3の結果は4です。
掛け算3×5の結果は15です。
割り算5÷2の結果は2です。
解説
System.out.println()は文字列を表示するメソッドで、()内に入っているものが引数と呼ばれるprintlnで渡される情報である。前回では”hello world”がその引数であった。
上記のコードのうち、System.out.println(“足し算3+5の結果は” + (3 + 5) + “です。”);については、”足し算3+5の結果は” + (3 + 5) + “です。”の計算の結果が出力される。
まず、”足し算3+5の結果は” + (3 + 5) + “です。”は、二重引用符(“)でくくられているため、Javaの文字列である。
次に、+という記号だが、ここではは上記の加法の記号ではなく、文字列を連結する記号である。数値と共に使われた場合は足し算を行うが、文字列とともに使った場合は文字列の連結が行われる。
(3 + 5)については、引数ではなく、計算を行うことを表すためにカッコで囲っている。その結果が8になるが、それが自動的に文字列に変換される。
最後に”です。”が結合される。したがって、”足し算3+5の結果は”、”8″、”です。”が結合されて、”足し算3+5の結果は8です。”となって、出力される結果となる。
2行目以降も同様の形で計算が行われている。なお、4行目の5÷2の計算だが、結果が2となっている。これはJavaが整数演算を行っており、小数点以下を切り捨ててしまうためである。
次回はもっと複雑な計算について学習したい。
前回の解答 ((HelloJava.javaとした場合))
public class HelloJava {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Javaの世界へようこそ");
}
}
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