『伝説の宿屋の伝説』レビュー

注意: この記事は1年以上前に掲載されたものです。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

今回はQooga Createより提供されている「伝説の宿屋の伝説」(iOS版/Android版)のレビューを行ってみたい。これは宿屋経営シミュレーションゲームとタワーディフェンスが融合したような気軽に遊べるゲームである。

ゲームの内容

とある宿屋の主人はとある事情で勇者たちのために魔王の城の近くに宿屋を建てたことによって、毎晩魔物たちが宿屋に襲いかかってくる自体に対抗して、宿泊者たちに協力してもらって魔物を追い払ってもらうというゲームである。

このゲームは大きく2つのフェーズがある。

昼(宿屋経営シミュレーション)

まずは宿屋経営シミュレーションゲームとしての側面で、持っているゴールドを使って宿屋の備品を改装・宿賃の変更を行うことができたり、兵装を改良したりすることができる。その後、宿泊者がやってくるので部屋を割り振って宿泊してもらう。部屋の豪華さと宿賃に合わせて満足度に影響を及ぼしたり、宿泊者によっては泊まりたい部屋がないとして拒否されてしまうこともある。また、夜のことも考えなければならいので、時には「宿泊拒否」をする必要もあるだろう。その後、宿泊者に行商人がいればアイテムを買うこともできる。

(夜)タワーディフェンス

夜は昼とはうって変わってタワーディフェンスゲームとなり、モンスターがまっすぐ襲いかかってくるので、宿泊者にチップを払ってモンスターを倒してもらう。なお、一定時間がたまると傭兵(戦士・魔術師)を置くことができるので(ただし戦う宿泊者がいるところには置けない)、それらも有効に活用していかなくてはならない。また、宿泊者の中には戦闘に参加しないものがいるので要注意である。

一定のターンのうちに全てのモンスターを撃破できればステージクリア。モンスターが真下まで到着してしまったらゲームオーバーである。なお、ゲームオーバーになっても夢だったこととなるので、特にペナルティーもなく継続してプレー可能である。

「伝説の宿屋の伝説」ではこの昼のフェーズと夜のフェーズをうまく活用してクリアしていかなければならない。

感想

グラフィック・サウンド面で言えば1980年代のファミコンあるいは8ビットPCゲームを彷彿とさせるレトロな雰囲気を醸し出す(SKIPMORE氏によるサウンド素材を使用している)ゲームで、スマートフォンゲームで求められるちょっとした時間の間にプレイできる気軽さ、誰でも覚えればちゃんとプレイできるようになる間口の広さ、やりこんでいくごとにアドバンテージを得ていくやり込み要素、また、ランキング機能などでの自慢できるなどといった要素を一通り兼ね揃えているといえる。

どうやら外伝だけあって、ストーリー的にはQooga Createが出している一本道RPGとつながっており、一本道RPGシリーズのちょっとおかしなエンディングを考えるとなんとも興味深いものである。

個人的には操作性の良さややり込み要素、そして何より気軽に遊べるという点でかなりハマったゲームである。しかしながら大きな不満点があり、時に宿屋経営フェーズ部分でよくわからないところで広告へ飛ばされたのか突然Safariが起動してしまうという点が不満に残った。全体的には広告が若干うざいところがある。

ゲーム性に絡まない不満点やお金を使えば簡単にクリアできるという点こそあれ、ちゃんと戦略を練ってプレイすれば無課金でも十分クリアできる内容になっているので、ゲームの苦手な人でも十分プレイできるだろう。

宿泊客一覧 (ネタバレ注意)

伝説の宿屋の伝説では以下の宿泊客が登場します。

  • 勇者 – パーティーを組める(一部を除いて、向かい合った他の宿泊客を仲間に加えることができる)
  • 魔物使い – モンスター(が自動的に仲間に加わることがある(勇者のパーティーには加わらない)。モンスターは
  • 蛮族 - 攻撃力は高いが攻撃までのインターバルが長い
  • 戦士 – ごく普通の戦士
  • 魔術師 – 魔法で攻撃する。炎(赤)・水(青)・風(緑)の三属性がそれぞれあり、三すくみの関係にある ((炎は水に弱く、水は風に弱く、風は炎に弱い))
  • 僧侶 – 攻撃はできないが敵の防御力を下げる魔法が使える
  • 吟遊詩人 – 味方全員の攻撃力を上げるが、勇者のパーティーに加わらない。
  • 旅人 – 戦闘に加わらない一般人。序盤は宿代確保のために使うことがあるが、それ以降は全く使えない。
  • 行商人 – 宿泊者になった際にアイテムを買える。全てのアイテムが4個ずつ揃った時はこれ以上アイテムは買えなくなるので旅人と同じになる。
  • お姫様 – (1000Gで解放) 勇者と一緒に泊まりに来る時がある。戦いに加わらない上に勇者を呼び出すと・・・ ((ゆうべは おたのしみでしたね。)) 。ちなみにこの勇者+プリンセスは隣に傭兵の戦士を置けない(魔術師は可)上に魔術師や賢者をパーティーに加えることはない模様。
  • 剣闘 – (3000Gで解放) 最強の攻撃力を誇る戦士。蛮族の上位互換。
  • 賢者 – (6000Gで解放) 氷属性魔法(属性に左右されない魔法)で攻撃する。
  • 大勇者 – (9999Gで解放) 勇者の中の勇者。勇者の上位互換、
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