当方もOffice 365 Small Business Premiumのサブスクリプションを使って、Office for Mac 2016にアップグレードをしたが、そのうちのOutlookにおいて条件によってはほぼ確実にハングアップ状態に陥るという致命的な不具合があることを発見した。それは一定の状況下だとほぼ確実にハングアップしてしまうという問題である。
ハングアップが発生する状況
当方の環境ではOutlook 2011からのアップグレードで使用しているが、以下のような状態になっていた。
- 多数のメールアドレス(8〜10個)のメールアドレスをIMAPで管理している(さらにExchangeサーバーのアカウントが1件)
- 受信トレイの総メール数が10,000〜12,000前後にまで溜まっていた(現時点では不要なメールを削除して1500未満にまで減らしている)
- Office 2011からのインポートを一度行ったことがある
行った対策等
- Office 2016をアンインストールした上で再インストール
- 「~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/Outlook/Outlook 15 Profiles/Main Profile」一式をrm -rfで削除した
- メールアドレスの設定を初期からやりなおし
結果
- 依然としてほぼ確実にハングアップする現状は変わらない。
- クラッシュログを確認する限りスレッドが多数走っていることと再帰呼び出しを行っているらしいものが多数あり、無限ループに陥っているようなものが見受けられる。
終わりに
当方のメーラーの使い方がまずいのかもしれないが、それにしてもOffice for Mac 2011ではちゃんと動いていたのにもかかわらず、Office for Mac 2016のOutlookはハングアップしまくりの状況というのはいくらなんでも酷すぎるといえる。Outlookをメインのメーラーとして利用しているユーザーはOffice 2016にアップグレードするということは時期尚早すぎるといわざるをえない。
クラッシュレポートについては何度も送信したが、マイクロソフト社には一刻も早くこのハングアップ問題を解決させて欲しいものである。
もしOffice for Mac 2016をインストールしてハングアップ問題に苦しんでいるのであれば、当面の間はOutlookについてはOffice for Mac 2011をそれを利用したほうがよさそうだ。
追記 (2015年8月4日)
7月28日に提供された更新プログラム(15.12.3)を適用すれば、リリース当初はほぼ確実に発生したといってもいいほど極端な頻度だったハングアップはかなり減少した。
とはいえ、まだ動作面で不安定な部分も多く、ハングアップの頻度も依然として高めであるため、業務で使用するにはまだ不安が残る状況であり、まだアップグレードは見送ったほうがよいかもしれない。
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