迷惑メールでありがちなこと

注意: この記事は1年以上前に掲載されたものです。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

最近、当方でも特にスマートフォンの迷惑メールの対策を行っており、特定のメールアドレスやドメインを受信拒否したり、各機関に情報提供したりしているが、迷惑メール送信者側もそれを見越してドメインを変えてきたりするいたちごっこが続いている。ここでは当方が気付いたことを書いてみたい。

TLDに.bizや.bizは大体迷惑メール

正直なところ、携帯電話メールやスマートフォンメールに送られてくるメールアドレスでトップレベルドメイン(TLD)が.bizや.infoのものはほぼ迷惑メールで、これを受信拒否することでかなりの効果がみられた。

少なくとも日本においてはまっとうなメールアドレスとしてこのドメインが使われている例が確認できないため、特に問題なければ一括して受信拒否しても問題ないようである。

.comや.net、.orgは対処が困難

.comや.net、.orgなどは一般の(迷惑メール送信者ではない)企業や個人、団体でも使われているため、それらと連絡をしている場合や重要な内容のメールを受信したりしている場合は受信拒否は困難である。

これたのトップレベルドメインを使っている迷惑メールの送信者は、受信拒否を見越した上でドメインを変えてくるため、ドメインの受信拒否では対応しきれず、フィルタリングサービスを利用するか、手動で対処するしかない。

.jpドメインからの迷惑メールは比較的少ないが・・・

個人間の嫌がらせ、あるいは喧嘩などの類は別として、迷惑メール送信業者から送られてくるメールの送信元のアドレスのトップレベルドメインが.jpのものはあまり見受けられない。

各ドメイン業者でも.jpドメインは比較的高価に設定されている傾向にあるため、迷惑メール送信業者はこれを嫌ってのことであるといえる。

ただし、成りすましの例もあるため、必ずしも信頼できるということになるわけではないが・・・。

中には送信者名にメールアドレスを偽装するという手口もあった。

whois情報にGMOインターネットグループ関連企業がヒットする傾向が強い

迷惑メール送信者のドメインをwhoisにかけると、多くの場合レジストラ情報にGMOインターネットグループ関連企業がヒットする傾向が強い。

これはお名前.comをはじめとしたGMOグループ関連企業のドメイン取得サービスを利用していると考えられる。

お名前.comなどではドメイン取得費用が安価で、ほぼ匿名で登録できるという特徴をスパム業者が悪用している状態となってしまっている。

また、ウェブ上で検索する限り、お名前.comなどは迷惑メールなどの行為に対する苦情に対する対応が杜撰のようで、(真偽は不明だが)迷惑行為に対する苦情関連ではあまり良い評判を聞かない。

終わりに

ますます巧妙さを増し、対処に苦慮する迷惑メール、こちら側でもフィルタリングや受信拒否などの対策はとれるが、それにも限界がある。

ドメイン管理者は見て見ぬ振りをせず、管理しているドメインが迷惑メール送信などの迷惑行為に悪用されないような仕組みを作ったり、迷惑行為に利用されたドメインの契約を打ち切るなどの対処などはしっかり行ってもらいたいと考えている。

いずれにせよ、迷惑メール問題は今後も続くと考えているが、対策をしっかりとって被害を防ぐようにしたいものである。

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