スマートフォンの普及で若者のPCスキルが低下?で以前言及していたが、若者のPCスキルの低下が企業で問題視されているということであるが、あらためて考えたのは、大学などにおいて各種資料を作成するなどでPCを使う必要にせまられる環境に置かれたかどうかが大きく影響しているのではないのかと考えられる。
まず、大学や短大といった、多くの場合レポートやプレゼン、論文などの資料作成及びそれに付随する情報収集を行うときはPCを使う必要に迫られることが往々にしてあり、それをちゃんと意識していれば自ずと最低限一般事務レベルでのPCスキルは身についていることが期待される ((ただし、実際にはそれが定着しているかどうかは別問題)) 。特に理工学系・情報系などで専門的な教育あるいは研究を行った場合は、専門職で必要となるスキルも身についていることになる。
一方で、個人的に業務レベルで必要なPCスキルで身についているかどうかが不明瞭と言えるのは高校までである。高校においては情報科でPCを使った授業が確保されているが、中学以下においては学校によってPCを使った授業の頻度がまちまちであり、PCスキルのレベルが各人及び学校などでまちまちになる可能性が高い ((cf: 授業中でのパソコン利用状況 – 子どものICT利用実態調査 – ベネッセ教育総合研究所)) 。PCを使った授業の機会が多ければスキルを習得する機会が増えるが、そうではないところではどうしても機会が限られてしまう傾向にあるようである。
高校までの学校教育を考えると、PCスキルがちゃんと身についているかどうかはその学校の教育方針あるいはカリキュラムにかなり影響されており、どうしてもばらつきが出てしまうように考えられる。
仕事では一部の特殊な職種・業種を除けば、資料作成などでPCを使う必要に迫られるので、各人のPCスキルの取得状況を調査した上で、それに合わせて習得させるように努めていきたいところである。
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