これは私が生まれる前の1980年代前半を中心にある種の位置を位置付けていたゲームジャンルなのだが、以前はレーザーディスクゲームと言われる、映像にレーザーディスクを用いたゲームがあった。これはマシンスペックが貧弱だった当時としてはかなり画期的で美麗な映像が表示できるという特徴があったが、のちに廃れていった。
レーザーディスクゲームは、レーザーディスクと呼ばれる、今日のCDやDVDを大きくしたようなディスクを映像にゲームシステムと合わせたもので、アーケードゲームにおいては多くの場合は、特定のタイミングで指定されたボタンあるいはレバーを入力するタイプのゲーム、あるいはシューティングゲームが多かった。
レーザーディスクでは、現在のCDやDVDと同じように、指定した位置に頭出しができる機能があり、ゲームではその仕組みを利用して特定のシーンを再生させるという手法が用いて、ゲームとして成り立たせていた。
しかしながら、このタイプのゲームはレーザーディスクの仕組み上、今のゲームのようにリアルタイムで3Dポリゴンを用いたりして自由自在な映像を生成させることができるわけではないため、どうしてもゲームシステム上一本道となってしまう。ゲームによっては、LDの映像部分とゲーム部分の表示面およびサウンド面の落差の激しいものもあった。また、アーケードでは特に顕著だったが、機器を酷使する関係上、故障も頻発したという。
当時としては画期的なビジュアルで一世を風靡したレーザーディスクゲームだが、80年代後半からハードウェア自体の性能向上と、レーザーディスクゲームの仕様に起因する問題点からレーザーディスクゲームは過去のものとなっていった。
なお、現在の技術ではレーザーディスクゲーム自体は技術的には簡単に移植可能だが、当時のレーザーディスクは現在と比較して技術的に未完成だった部分もあり、劣化して使えなくなってしまっているというものも少なくなく、映像リソースなどの問題で実現が絶望的というものも少なくないという。
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