EFIシステムパーティションがあるとWindowsのバックアップは上手くいかない

注意: この記事は1年以上前に掲載されたものです。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

バックアップ用のHDDを買い換えて、Windowsのバックアップ ((ここではWindows 7で使われていたバックアップ機能)) をしようとしていたのだが、なぜか3TBのHDDでは上手くいかないという問題が発生、悪戦苦闘の状態となっていた。しかしながら、考えられる原因を究明し、解決に至ったので、その原因と解決方法を提示してみたい。

今回起こった原因

今回起こった原因としては、当方で使っているWindows 10がUEFIを使って起動するようにチューニングが施されており、それと3TBのHDDにシステムイメージを含めたバックアップしようとした際に、そのHDDに含まれていたEFIシステムパーティションが競合を起こしていて失敗したという可能性がある。

なお、今回使ったHDDはmacOSのTime Machineで使っていたものを流用したものであるため、その初期化の際にEFIシステムパーティションが自動的に含まれてしまった可能性がある。従って、新品のHDDをそのまま使った場合は発生しない可能性もあるので要注意である。

対処方法

警告: ここで行う作業はディスクのデータを破壊するため、行う際は最大限の注意を払うこと。PCの知識に疎い利用者がこれを行うとデータが壊れることもあるため、基本的に推奨しない。

WindowsのGUI上で行える「ディスクの管理」では通常のパーティション領域は削除できても、EFIシステムパーティションがあると削除できないという問題がある。従って、通常ではEFIシステムパーティションを削除することはできないため、別の方法を試して削除を行う必要があるということになる。

ここで、外部ツールを使いたくなるものと考えられるが、今回は我慢して、「diskpart」というWindows付属のコマンドラインのツールを使うことにした。

まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、diskpartコマンドを入れる。すると「diskpart」が起動するので、disk listコマンドで、ディスクのリストを確認する。そこで削除したEFIシステムパーティションの含まれているディスクを確認したのち、disk select n ((nは任意の数値)) を入れて、ディスクを選択する。次にpartition listを入れて、削除したいEFIパーティションを確認する。その後、partition select nでパーティションを選択、delete partition overrideで削除できる。その後、exitで終了させる。あとは「ディスクの管理」で一旦残りのパーティションも削除した後、新たにパーティションを割り振り直せば作業は完了である。

最後に

今回の場合は、私がWindowsとMacを同時に使っているという環境要因が大きく、多くの場合はこう言ったトラブルに見舞われることはあまりないだろう。しかしながら、ストレージの使い回しなどで発生する可能性は十分あり得るので、もしもの時は是非とも本記事を参考にしてもらえればと考えている。

今回のはレアケースだが、PCを使っていると往々にしてトラブルに見舞われるが、その対策を行う際は、是非ともどういう状態が起こっているのが、その原因は何なのかをちゃんと着目して、それに合った対処を行いたいものである。

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