rbenvは、複数のバージョンのrubyをインストールできるだけでなく、ディレクトリーごとにrubyのバージョンを切り替えることができるといったかなり便利な機能を兼ねそろえたruby管理ツールである。debやrpmなどのパッケージ管理ツールからは独立しているという部分もあって、その点での違和感はあるものの、是非とも使いこなしていきたい。さて、今回は通常のインストール方法について説明したい。
rbenvをインストールする
macOSの場合
macOSの場合は、Homebrewを使うことで、かなり簡単にインストールすることができる。ここではHomebrewはすでにインストールしているということを前提として扱う。もしインストールしていない場合は、Homebrewをインストールするか、UNIXシステム系の場合を参考にしてインストールすることで対応可能である。
$ brew update
$ brew install rbenv ruby-build
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.profile
$ source ~/.profile
$ rbenv --version
rbenv 1.1.0
UNIXシステム系の場合
GNU/Linuxシステム、BSD系を含めたUNIXシステム系の場合は、少々面倒な工程が必要になる。とはいえ、基本的にはコマンドを使うことによってかなり簡単に行うということはできるのだが。
$ git clone https://github.com/sstephenson/rbenv.git ~/.rbenv
$ git clone https://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build
$ echo 'export RBENV_ROOT="$HOME/.rbenv"
$ echo 'export PATH="$RBENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.profile
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.profile
$ source ~/.bash_profile
$ rbenv --version
rbenv 1.1.0-2-g4f8925a
インストールが完了したら、rubyのインストールに進む。
rubyをインストールする
rbenvのインストールが完了したら、rubyのインストールに進む。これもコマンドで行える。まずは、rbenv install --list
でバージョンの一覧が出力されるので、インストールしたいバージョンを探す。なお、コマンドライン環境によっては表示できるものが限られるので、rbenv install --list | less
としても良いだろう。
バージョンを見つけたら、インストールする。例えば、ruby 2.3.3をインストールしたい場合は、rbenv install 2.3.3
でインストールできる。
インストールが完了したら、rbenv global 2.3.3
で通常はruby 2.3.3を使うようになる。
他のコマンド
なお、rbenvでは他にも以下のコマンドがある
local
– 現在のディレクトリーに使うrubyのバージョンを指定するuninstall
– 指定したバージョンのrubyを削除するversions
– 現在インストールしているrubyのバージョンを表示する
最後に
rbenvは非常に便利なので、是非とも使いこなしていきたいところである。
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