『Objective-CとSwiftを使ってみよう – Xcodeをインストールする』ではXcodeのインストール方法を説明した。では、今回は実際にプログラミングを初めてみよう。
まずは「Hello,world」から
先ずは「Hello,world」を出力するプログラムから始めてみよう。これはよくある練習用のコード、あるいはコンパイラーがちゃんとインストールされたか確認するものとしてよく使われる。
Objective-Cの場合
Objective-Cの場合は、以下のコードになる。ファイル名の拡張子は「.m」となる。
#import <Foundation/Foundation.h>
int main() {
printf("Hello,world\n");
return 0;
}
Objective-CはC言語にオブジェクト指向の機能を加えたものになっているため、基本的にはC言語のものとなっている。
上記のコードを「hello.m」とした場合、コンパイルして実行させるには以下のようになる。
$ clang hello.m -o hello -framework Foundation
$ ./hello
これで「Hello,world」と表示されれば成功である。
Swiftの場合
Swiftの場合は以下のようになる。
print("Hello,world")
これを「hello.swift」として保存した場合、コンパイルして実行させる場合は以下のようになる。
$ swiftc hello.swift
$ ./hello
なお、次の場合はPHPやRubyなどのスクリプト言語のようにすぐに実行できる(実行ファイルは生成されない)。
$ swift hello.swift
最後に
今回はObjective-CとSwiftで「Hello,world」を書いてみた。Objective-Cについては、C言語やC++を知っている人にとってはいまさらなものとなってしまったが。
とはいえ、Objective-CとSwiftでは大きく違うところもある。Objective-CではC言語から引き継いで、main関数内に処理を記述する一方、SwiftではPHPやRubyなどのスクリプト言語のように、main関数はなく、指定したファイルの上から順次処理を行うというものになっている。
さて、次からは少しづつ進めていこう。
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