『なぜWordのデフォルトフォントサイズは「10.5」なのか?』(ITmediaねとらぼアンサー)の記事が一部の人にとって素朴な疑問であるMicrosoft Wordで使われている10.5ポイントの意味について書かれている。
今日では、Microsoft Wordに限らず、多くの文書作成ソフトウェアなどにおいては文字の大きさとして「ポイント」という単位が使われている。これは1型 ((およそ2.54cm、72ポイント)) の1/72型を表す単位とのことである。10.5ポイントはおよそ3.7mmとのことである。
日本においては、以前は活字の単位として「号」が使われていた ((初号はおよそ42ポイント、2号はおよそ21ポイント、5号はおよそ10.5ポイント、7号はおよそ5.25ポイント)) 。公文書では「5号」が使われていた経緯から、10.5ポイントがそれに近い大きさだったことから、フォントの暫定的な基準として使われ続けているようである。
なお、当該記事では「ルビ」の由来についても書かれていた。これも英語で書くと「ruby」、つまり「ルビー」のことなのだが、これはイギリスにおいて、一部のフォントの大きさを宝石の名前で呼ぶということに因むという。日本ではルビを振る時に7号が使われていたことから、それに近い「ルビー」(5.5ポイント)から取られ、それが短縮化されて「ルビ」と呼ばれるようになったとのことである ((アメリカでは5.5ポイントの大きさを「アゲート」と呼ぶとのこと)) 。他にはブリリアント(4ポイント)、ジェム(4.25ポイント)、ダイアモンド(4.5ポイント)、パール(5ポイント)、エメラルド(6.5ポイント)が挙げられる。
ひとつフォントのサイズで色々調べてみると、歴史的な経緯があるということに「そういうことだったのか」と考えさせられるのだった。
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