最近、HTMLを久々にいじるようになっていて、調べながら書いているのだが、最近はBootstrapなどのフレームワークを使うのが多いという。私もBoorstrapを使って調べているのだが、なかなかに便利なものである。
Bootstrapは、ウェブのフロントエンド用に作られた、CSSとJavaScriptから成るフレームワークで、CSSのクラスを使うことでレイアウトを比較的容易に定義可能、更にJavaScriptを駆使して動的なコンテンツも作成可能になるという。登場は2011年だが、近年一気に知名度が上がった感がある。
このフレームワークによって、デザインに疎い人でも、ある程度はシンプルでしっかりした見栄えにでき、なおかつBoorstrapというフレームワークで、それぞれバラバラだったコードがある程度は統一化されるという点から、メンテナンス性も上がることが考えられる。更にはレスポンシブデザイン対応でデバイスごとに最適化されたレイアウトにすることも可能である。
一方で、個人的にはこのグリッドシステムについて、かつてのテーブルによるレイアウトを連想してしまった。CSSが定着する前は、frameタグまたはtableタグを使わなければ2ペイン以上の構造ができないという制約があり ((初期のWebブラウザではtableやframeに対応していなかったものも多かった)) 、レイアウトのためにHTMLの方向性から逸脱した拡張が横行してしまった。Bootstrapのグリッドシステムは、コンテナーを縦に12分割したものを分けるという形態だが、これがtableタグによるレイアウトを思い起こさせる手法になっているのである。最も、CSSによる対応ということもあり、tableタグによるレイアウトとは大きく異なること、なによりデバイスに応じて柔軟にデザインを変えることができることから、洗練度も全然違うこともあり、同じに語ることなどできない話ではあるけれど。
ウェブを取り巻く環境も随分変わったものである。
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