最近ではGmailをはじめとしたウェブメールを使う機会が増えていて、Windows Mailなどメーラーを使う機会は意外と減っている。また、メーラーを使う場合でもメーラーが自動的にサーバー接続の設定を行ってくれる場合も増えてきた。ここではメーラーを使った場合にしばしば聞くPOP、IMAP、SMTPについて説明を行ってみたい。
POP
POP (Post Office Protocol)は、メールを受信するためのプロトコル(通信規約)のひとつで、郵便で言うところの私書箱のような役割を担っているといえる。これによって、いつ送信されるかわからないメールが送られた時にメールサーバーで保持しておいて、いつでもユーザーが受信できる仕組みになっていると言える。
なお、POPではメーラーがメールサーバーからメールをダウンロードして、メールサーバーからはダウンロードされたメールは削除されることが想定される挙動であるため、原則として1つの端末で使うことが前提となっている。したがって、複数台で使う場合はかなり不便を強いられるものとなっているという弱点がある。
現在ではPOP3が主流となっている。
IMAP
IMAP (Internet Message Access Protocol)もメールを受信するためのプロトコルしてPOPと肩を並べるほどよく使われている。
IMAPはPOPとは違い、メールのデータ自体はサーバー上で管理、基本的にメーラーはサーバーとデータを同期する方式になっている。従って、複数の端末からメールを受信する場合は、こちらの方が利用しやすいと言える。
現在ではIMAP4が主流である。
SMTP
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)は、メーラーから見た場合は、メールをメールサーバーに送信するために使われるプロトコルである。メールサーバー間でメールを転送する場合にもこのプロトコルが使われる。
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