2021年3月3日(米国時間)、米Google社はFlutterの新バージョン「Flutter 2」を発表した ((cf. Announcing Flutter 2 — Google Developers Blog)) 。このメジャーアップグレードでFlutterがモバイルフレームワークから「ポータブル」フレームワークへと進化を遂げるとのことである。
Flutterは、2017年に登場したモバイル向けアプリケーションフレームワークで、2018年にバージョン1.0が登場した。開発はWindows、macOS、GNU/Linuxシステムで行い、動作対象のプラットフォームはiOSとAndroid、及びFuchsiaだった。
今回のメジャーアップグレードとなるFlutter 2.0では、これまでモバイルプラットフォームのみを動作対象としていたのからデスクトップOSやウェブも動作対象とするように変更され、Flutter 2を利用すれば基本的にはコードの改修なしに従来のスマートフォンアプリのみならず、WindowsやmacOS、GNU/Linuxシステムやウェブ向けのアプリを開発することができるようになるとのことである。
Flutterはスマートフォン向けアプリ用のクロスプラットフォーム開発環境として近年では話題に上がっており、開発しやすさと強力さから一部のアプリでも採用されていたが、今回のアップグレードでデスクトップアプリ向けやウェブ向けにも対応できるようになった頃で、これまで以上に強力なアプリケーションフレームワークになることが考えられるだろう。
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