PCスペックの目安は用途によりけり

最近はスマートフォンやタブレットの性能向上が著しく、さまざまな用途でスマートフォンやタブレットをメインに使っている人も増えているが、依然としてPCを使う人も少なくない。ただ、PCの場合はものによって形態やスペックがかなり異なり、気をつけて選ばないといけなかったりする。

PCの形態について

PCの場合、大きく分けてデスクトップPCとノートPCがある。

デスクトップPCは常時机の上におくことを前提としたPCで、持ち運びながら利用することはできない。キーボードとマウス、ディスプレイなどは基本外付けなので交換可能 [1]注: デスクトップでも本体とディスプレイが一体となったPCもあり、その場合はディスプレイは交換不可能 、メモリやグラフィックボード、ストレージなどの増設・交換が可能な場合があるといった拡張性がある場合が多い。

一方で、ノートPCは持ち運びが可能で、大きさに差はあるものの場所を選ばないという利点がある一方、拡張性に乏しく、最近はメインメモリやストレージ、バッテリーなどの交換は不可能という場合が増えている。また、サイズもまちまちで、画面サイズと携帯性のバランスに優れたのが13インチ前後、性能と画面サイズで余裕のある15インチ以上、12インチ以下は携帯性重視といったところである。

PCのスペックの目安について

PCのスペックの目安については、用途によってかなり分かれるが、オフィスソフトやインターネットブラウジングがメインであれば、極端に安価なPCでなければ大体は問題ない場合が多い。一方で画像処理を行うとか、アプリの開発を行う、3Dゲームをプレイする、あるいは仮想PCを使うといったような用途の場合は、相応のスペックを要する。使おうとしているアプリの公式サイトで推奨環境が明示されている場合はそれも目安にしたほうが良いだろう。

ここでは、大体の用途で想定されるPCのスペックの目安について書いてみたい。

CPU

近年は複数のアプリやサービスをバックグラウンドで動かす場合が多いことを考えると、ある程度のコア数およびスレッド数のあるCPUを選択したほうが無難である。

それを踏まえると、大体の場合、IntelならCoreシリーズ、AMDならRyzenシリーズのいずれかを選ぶのが無難であると考える。CoreシリーズとRyzenシリーズは数字によってどのランクに属するのかの目安があり、基本的には以下のようになっている。

  • 3: エントリー〜ミドルレンジレベル。オフィスソフトやウェブブラウジングをメインとするのであればこれでも十分な性能を有している一方、動画編集や3Dゲームなどを考えると性能不足になる可能性はある。
  • 5: ミドルレンジレベル。事務作業をメインで行う場合はこのクラス以上であれば十分こなせる。
  • 7: ハイエンドレベル。3Dゲームや動画編集など、高負荷の処理を必要とする場合や事務作業を快適にお行いたい場合はこのクラスは欲しい。
  • 9: ハイエンド〜エンスージアストレベル。3Dゲームや動画編集、実況配信など負荷のかかる処理をする場合におすすめ。

なお、他にもCeleronやPentium、Athlonなどもあるが、これらはメインPCに使うには推奨しない。

メインメモリ

メインメモリはPCのプログラムやデータを一時的に保持する装置で、PCの動作に大きく影響する部分の一つである。メインメモリの容量は机の大きさと関連づけられることがあり、メインメモリの容量が不足すると後述のストレージに退避させる必要に迫られたり(スワップ)、処理が極端に遅くなったりすることがある。したがって、メインメモリは意識する必要がある。

今日ではある程度のメインメモリを必要としており、オフィスソフトやウェブブラウジングメインなら8GB以上、オフィスソフトやウェブブラウジング含めて複数のアプリを同時に起動する場合やゲームを想定するなら16GB以上を目安とすると良いだろう。32GB以上あると大体の場合は余裕ができる。

ストレージ

ストレージは、PCのデータを長期間保持する装置で、大きく分けてHDDとSSDがある。HDD(ハードディスクドライブ)はその名の通り固い磁気ディスクのドライブで、比較的安価で大容量のデータを扱えるが読み書き速度が遅くて衝撃に弱い難点を持つ。SSDは半導体メモリを使った補助記憶装置で、衝撃に強く読み書き速度は速いが容量に対しての価格が高いという難点を持つ。

ノートPCの場合は今日ではほぼSSD一択であるが、デスクトップPCの場合はSSDをメインにしつつも、扱うデータの量を考えてHDDを併用するということも考えられる。

GPU

GPUは、主に画像処理をするための装置で、CPUに内蔵されているもの(iGPU)と、グラフィックボードとして販売されているもの(dGPU)がある。動画処理や3Dゲームなどの負荷のかかる画像処理をしないのであればiGPUでも十分だが、動画処理や3Dゲーム/レンダリングなどの負荷のかかる画像処理をする場合や、iGPUを搭載しないCPUを使う場合は、dGPUが必要になる。

iGPUはCPUに組み込まれている関係上、インテルまたはAMDのどちらかとなる。dGPUはNVIDIA社からはGeForceシリーズやQuadroシリーズ、AMDからはRadeonシリーズが販売されている。3Dゲームやレンダリングなど画像処理で重い処理を必要とするなら是非とも欲しいが、今日ではiGPUの性能向上が著しく、3Dゲームでも設定やタイトル次第では十分こなせるようになっていて、dGPUはiGPUではできないようなハイエンドのものに集中している傾向にあるのと、昨今の半導体不足の影響もあってdGPUはかなり高価なものになっている。dGPUの選び方については、後日別記事として書いてみたい。

最後に

今回は自身が考えるPCのスペックの目安について書いてみた。PCのスペックは生産性に直接影響を与えるので、必要に応じて十分なものが欲しいところではある。今回はどの程度によってある程度の目安を書いてみたが、PCを買うときは自身でなんとかなるとかでなければ詳しい人からアドバイスを受けながら選んでみるのが良いだろう。

References

References
1 注: デスクトップでも本体とディスプレイが一体となったPCもあり、その場合はディスプレイは交換不可能
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