WealthNavi for SBI証券がサービス終了しWealthNaviへ移行

注意: この記事は1年以上前に掲載されたものです。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

WealthNaviおよびSBI証券は、2022年11月4日をもって『WealthNavi for SBI証券』を終了、2022年11月7日より『WealthNavi』としてサービス提供が継続されることを発表した。

既存の『WealthNavi for SBI証券』の利用者はサービス終了後も引き続き『WealthNavi』としてサービスを利用し続けることができるが、移行に伴う変更点等について書いてみたい。

『WealthNavi for SBI証券』は、SBI証券利用者を対象にした提携版のWealthNaviのひとつにあたり、本家のWealthNaviとはいくつかの差異がある。

例えば50万円以上入金して出金せずに一定期間以上運用を続けた際に手数料が軽減される「長期割」は本家のみの機能で『for SBI証券』をはじめとした提携版にはない。

また、家計簿アプリと連携をして出金額をもとに一定の額を基準として計算した額を「おつり」として口座に入金して投資に利用する「マメタス」のサービスも本家および一部の提携版でのみ提供されており、『for SBI証券』では提供されていない。

一方で、『for SBI証券』では、SBI証券との連携が意識されており、SBI証券の買付余力とWealthNaviの残高を相互に振り替えることができる資金移動サービス、SBI証券からWealthNaviへ直接ログインする機能、コンサルティングサービスがあり、SBI証券との連携機能を積極的に利用する場合には一定の利点があった。

従って、『WealthNavi for SBI証券』終了および『WealthNavi』への移行は、提携終了に伴う本家への引き継ぎという性質のものであると考えられ、提携版で使うことができたいくつかの機能は使えなくなるものの、本家に引き継がれることでいままで本家でしか使えなかったものが使えるようになる点はあるが、基本的なサービスにおいては大きく変わるものではないと考えても差し支えないといえる。

今回の『WealthNavi for SBI証券』終了および『WealthNavi』への移行でSBI証券との連携機能をどれくらい使っていたかによってその影響が左右されるものの、『WealthNavi』へ移行するまでに気をつけなければならない点としては、「WealthNaviのアプリまたはウェブサイトでログインできるかどうか」に尽きる。すでにWealthNaviのアプリを用いている場合などは特に何もしなくてもよいが、SBI証券から自動ログインでWealthNavi for SBI証券を使っていた場合は今後はその方法が使えなくなるので、「事前認証サービス」を利用して準備を行うことが求められる。

ちなみに競合サービスでは、かつては『THEO』でもSBI証券との提携版の『THEO+ SBI証券』があったが、こちらは2019年6月に提携終了し、『THEO』に引き継がれて現在に至っている。

今回の『WealthNavi for SBI証券』のサービス終了および『WealthNavi』への移行で、利用者によっては特にログイン周りで注意点があるが、基本的には特に大きな影響もなく利用し続けることができるといえる。

タイトルとURLをコピーしました