おおよそ10年くらい前のウェブサイトだと、個人サイトに特に顕著だったが、アクセスカウンターを目にする機会が往々にしてあったが、最近作成あるいは更新されたウェブサイトを見ているとアクセスカウンターを見る機会はほとんどなくなった。私も10年以上前からウェブサーフィンしたりしていたが、ウェブの環境は大きく変わってきたと感じている。
10年で大きく変わったこと
この10年で大きく変わってきたことといえば、以下のことが挙げられる
- 情報発信のメディアとしてSNSが普及した
- スマートフォンが大きく普及した
- インターネット/ウェブを意識することが少なくなった
SNSは主にmixiやGREE、TwitterやFacebookなどが挙げられる。以前は、第三者に情報発信をするためにはinfoseekやジオシティーズなどのレンタルサーバーを使用して、HTMLを手書きあるいはオーサリングツールなどを使用してページを作成しなければならず、自ずとしてある程度のHTHML、CSS、JavaScriptなどの知識のほか、FTPツールなども必要になり、一定のスキルが最低限必要だった。
その後、ブログの登場により、会員登録さえすればウェブ上(あるいはメール・アプリを使って)で投稿できるようになり、利便性という意味では増したが、ブログの内容にもよるがどちらかというとそれぞれのタイトルをもとにまとまった記事を書くのには適しているが、ひとこと程度の文書を書くためにはあまり適切とは言えなかった。投稿の際もPCで行うことが前提の節があり、情報発信の利便性という意味ではまだ今日には及ばなかった。
今日ではSNSの普及により、情報発信としては誰でも携帯電話やスマートフォンで行えるようになったという点が大きく変わっている。特にTwitterやFacebookなどは短い文章でも情報発信できるという意味で本当の意味で誰でも簡単に情報を発信できるようになったという点が大きいと考えている。また、スマートフォンの普及により、これまでPCでしかできなかったようなことがスマートフォンで行えるようになったことも大きい。
近年個人的な印象として、インターネットあるいはウェブを意識することが少なくなった感がある。ダイヤルアップ接続やISDN、xDSL時代であれば(常時接続はともかくとして)意識的にインターネットに接続するというのがあったが、今日では光ファイバーや無線が中心となり、常時接続は当たり前、インターネットあるいはウェブにつなげているという意識が薄れていったといえる。
この10年でウェブは大きく変わった。もちろん、利便性が上がったという点では良い意味なのだが、悪い意味でも変わったとも言える。
まずは、セキュリティーを意識しなければならなくなったことである。コンピューターウィルスはいうまでもなく、不正アクセスの問題やプライバシーの保護など、悪意ある第三者より情報が狙われる機会が大きく増えたことが挙げられる。
また、インターネット上での対人トラブルも増えてきている。特に他者のプライバシー侵害や名誉毀損行為などもたやすく行われやすくなったことも問題視せざるを得ないといえる。あとは一時期騒動になったバカッター騒ぎもそうだが、自分の行動がウェブ上に公開されてしまうというリスクも大きく増えたと言える。
この10年で、大きくウェブを取り巻く環境は変わった。今後とも、いかにして有効に、なおかつ安全にウェブを利用していくかが必要になるだろう。
ウェブマスター。本ブログでITを中心にいろいろな情報や意見などを提供しています。主にスマートフォン向けアプリやウェブアプリの開発を携わっています。ご用の方はコメントかコンタクトフォームにて。