ClamAVが死んだ?では、ClamAVの不具合情報を公開していただけだったが、その対処法がわかったため、以下に列挙してみたい。なお、今回はDebian GNU/Linux (Jessie)での対応方法であるため、それ以外のディストリビューション利用者では若干方法が変わることがあるのでその点はご了承願いたい。
/etc/clamav/freshclam.confの書き込み権限を加える
原因は不明だが、DebianではClamAVをインストールした時は、デフォルトでは/etc/clamav/freshclam.confの書き込み権限がないため、以下のコマンドで書き込み権限を加える。
sudo chmod +w /etc/clamav/freshclam.conf
/etc/clamav/freshclam.confの設定を変更する
/etc/clamav/freshclam.confを任意のテキストエディタを開いて、編集する。その中で、最後の行にDatabaseMirrorの部分があるので、下に「db.us.clamav.net」を追加する。
例
(省略)
# Check for new database 24 times a day
Checks 24
DatabaseMirror db.local.clamav.net
DatabaseMirror database.clamav.net
DatabaseMirror db.us.clamav.net
/etc/clamav/freshclam.confの書き込み権限を戻す
その後、「sudo chmod -w /etc/clamav/freshclam.conf
」で、一時的に加えていた書き込み権限を除去する。そのあと、sudo freshclam
で正常にアップデートされれば問題ないだろう。
最後に
今回の場合、考えられる原因としては、db.local.clamav.net及びdatabase.clamav.netはデフォルトでは物理的に一番近いミラーを選択しており、今回の場合はdb.jp.clamav.netにリダイレクトしたものの、それがなんらかの原因でダウンしていたものと考えられるため、対策としてdb.us.clamav.netを接続すれば解決したといった感じだろうか。
原因がはっきりしなかったため、四苦八苦していたものの、とりあえずこれでなんとかなるだろう。
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