米国時間の6月13日(日本時間14日)にアップルのイベントWWDC16が開始した。毎年恒例のイベントだが、今回は新OSの発表が中心だった模様である。
OS XはmacOSに
まず、Mac向けのOSであるOS Xでは、次のバージョンかである「Sierra」から「macOS」に改称されることが正式に決定された。これはiPhone/iPad/iPod Touchに使われる「iOS」、Apple Watchに使われる「watchOS」、Apple TVに使われる「tvOS」の命名規則に合わせたものになる。
さてmacOS Sierraだが、SiriやApple Pay、Auto Unlockをはじめとした8種類の機能が追加された。
SiriはiOSではおなじみの音声認識と自然言語解析を用いた秘書ソフトウェアであり、これがmacOSにも実装されるということである。
Apple Payはアップルの決済システムで、欧米圏を中心に普及が進んでいるという。macOS用ではMacを持ち込んで決済するというような物理的に非常識なものではなく、ウェブ上でiPhoneやApple Watchと連携して決済するというものとのことである。
Auto Unlockはパスワードの代わりに登録されたiPhoneやApple WatchでMacのロックを解除できるようになる機能とのことである。
これらから、全体的にiPhoneやApple Watchと連携させる機能が多いように見受けられる。
iOS 10は大きなアップグレードになる見込み
macOS Sierraと同時に発表されたiOS 10だが、全部で10種類の機能が搭載されるという。以下はその一部をあげてみたい。
UXの変更では主にロック画面のデザイン変更、通知機能、3D Touchの機能拡張などが挙げられる。ちょっとした操作でも3D Touchで利便性が上がるようになっているようになっている模様である。
次にSiriやマップアプリがデベロッパー向けに使えるようになったということである。
また、電話帳に登録されていない電話がかかってきた際に電話番号を検索して、電話に出る前にスパムかどうかを判断できるといった便利機能が加えられるとのことである。
ほかにも機能が追加されている模様である。
その他
ほかにもwatchOS/tvOSのアップデートのほかに、Swift Playgroundsが発表された。Swift PlaygroundsはiPadで使える子供向けのSwift学習アプリとのことである。
ハードウェアに関する情報はなし
残念ながら、噂されていたMacBook Pro/Airに関連する情報は発表されなかった。後ほどリニューアルがあるかもしれないので、実質的にお預けをくらったかたちになったとも言えるだろう。
iPhone 7に関する情報発表もなかった。
最後に
今回のWWDCはソフトウェアのアップデートに関する情報が中心で、ハードウェアの情報がほとんどなかったのが少々残念だったが、ソフトウェアの機能追加で、開発者にとってSiriやマップ機能追加といった機能が使えるようになるというのはかなり興味深いところである。
iOS 10およびmacOS Sierraはすでにベータ版は登場、パブリックベータも追って登場、正式版は今秋リリース予定とのことである。
いずれ個人的には楽しみである。
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