Carthageのビルド時間のトータルは使い方次第

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Carthageを使っていると、ビルド時間のトータルが節約されると言われているが、その効果は使い方によって変わってくる。パッケージの更新頻度が低ければ効果が大きいが、更新頻度が高いと効果が薄いどころか、逆効果の場合もある。

Carthageは、GitHubなどのリポジトリーからiOS及びmacOSのリポジトリーをクローン、それから自動的にバイナリーを開発するというものであり、それによってあらかじめバイナリーを作っておくことで、合計のビルド時間を削減できると言うのがコンセプトだが、その効果の大きさは実際のコーディングによって変わってくる。

例えば、パッケージの更新頻度がそれほど高くない、あるいはバージョンを頻繁にあげていなければ、その分バイナリーのビルドに要する時間も節約されるので、ビルド回数を重ねるほどトータルのビルド時間が節約される。一方、頻繁に更新していると、その分パッケージのビルド時間がかかるため、Carthageの特徴を殺してしまう部分がある。

一方、パッケージの更新によって、プロジェクトを入れ替えなければならない、あるいはバイナリーをリポジトリーに保存しなければならないと言ったことも避けることができるため、Carthageを使っている時のメリットは依然として残っていると言うことにはなる。

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