米国時間2017年3月7日、米マイクロソフト社はVisual StudioのWindows向け最新版、「Visual Studio 2017」をリリースした一方、クロスプラットフォーム向けにはVisual Studio Codeを、Mac向けにはVisual Studio for Macを提供している。現時点ではVisual Studio for MacはPreview版だが、正式版へのリリースに向けて開発が進められているようである。
Visual Studio for Macは、Xamarin社(現在はマイクロソフト社に吸収合併されている)によりリリースされていたXamarin Studioをベースとしたもので、基本的な機能はXamarin Studioに準拠するという。
Visual Studio for MacではXamarinを使用してC#(一部プロジェクトではF#でも可能)でiOS/Android/macOS向けのアプリの開発が可能な他、.NET Coreを使うことでサーバー向けアプリケーションも開発できるという。
iOSアプリとAndroidアプリのクロスプラットフォーム開発では、ロジック面など、各OSに依存しない箇所は共通化できるものの、UI周りはそれぞれ別途書く必要があるようだ。その点はまだ高度な共通化ができているわけではなさそうだが、C#でiOS/Androidのネイティブアプリを開発できるという意味では有用そうではある。
まだ、今後の見通しのわからないものではあるが、C#やF#を使っているユーザーにとっては、選択肢の一つにはなりうるだろう。
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