私も多少はAndroidアプリの開発に関わっており、2015年ごろからAndroidの開発ツールではEclipse+Android Development ToolsからAndroid Studio(またはIntelliJ IDEA)への移行が進みはじめて、今ではかつてはEclipseを使って開発を行っていたことを知らない開発者も増えているんじゃないかなとふと思っていたりする。また、最近では全体的にJavaのIDEとしてはIntelliJ IDEAが主流になっているという。
『Top Java Development Tools and Software』(JRebel, 2020年5月21日)によれば、JavaのIDEとして利用しているツールで以下のような割合だったという。
- Eclipse — 24.31%
- IntelliJ IDEA — 81.70%
- NetBeans — 3.51%
- Visual Studio Code — 10.03%
- ブラウザベースのIDE: 0.00%
- その他 — 2.51%
このことは、『Developer Productivity Report 2017: Java Tools Usage』(JRebel, 2017年9月25日)の記事でもJavaのIDEの主流がEclipseからIntelliJ IDEAへと流れている動きが確認されているが、すでにIntelliJ IDEAが主流となっている現状がうかがえる。
Javaを使った開発においては、業務系のシステムからウェブシステム、スマートフォンのアプリケーションまで多岐にわたるが、その中でもAndroidアプリ開発で注目されているということが窺えるのだろう。Androidアプリの開発においては、2014年までにおいてはEclipseにAndroid Development Tools(ADT)の組み合わせで開発を行うという形式が主流であった。
しかしながら、2014年にIntelliJ IDEAをベースとしたAndroid Studioが登場、2015年末をもってADTのサポートを終了、Android Studioに完全移行することになった。
とはいえ、2012年から2017年にかけてのJava IDEのシェアの推移を見ている限りは、Androidnアプリ開発におけるADTのサポート終了とAndroid Studioへの移行以前からEclipse IDEからIntelliJ IDEAへの移行が進んでいることが窺え、Androidアプリ開発におけるEclipse+ADTからAndroid Studioへの移行が決定的な要因となったというわけではないようである。
Javaのアプリ開発においても、ツール類のシェアの変遷を見ていると、やはり時代の流れを感じる今日この頃である。