最近はテレワークなどもかなり進んでおり、PDFをつかって書類のやりとりをする機会も多い。しかしながら、実はPDFはWordやExcelなどのように、そのままの状態だと簡単にデータの書き換えが可能であることはあまり知られておらず、アドビ社からも注意喚起がしばしばなされている。ここでは注意喚起および書き換えの防ぎ方について書いてみたい。
PDFは書き換え可能なのはあまり知られていない
実のところ、PDFはそのままでは簡単に書き換え可能であることはあまり知られておらず、アドビ社からも以下の動画で注意喚起がなされている。
上記の動画の通り、PDFはそのままでは簡単に書き換えることができてしまう。しかもWordやExcel等から作成したデータは言うまでもないが、スキャナーで取り込んで作成したものも書き換えることができてしまう場合がある。これを防ぐにはどうしたらよいのかを以下の通り書いてみたい。
パスワード保護で書き換えを防ぐことができるようになる
Adobe Acrobat DCでは以下の手順で編集の際にパスワードを必須とすることで書き換えを防ぐことができる。なお、ここでは日本語版と英語版の両方の文言を併用して説明を行いたい。
- Adobe Acrobat DCでパスワード保護したいPDFファイルを開く
- 画面右側(デフォルト時)の「保護 / Protect」(盾のマーク)を選択する
- ウィンドウ上部にあるツールバー下に「保護 / Protect」のツールバーが表示されるので、「パスワードを使用して保護 / Protect Using Password」を選択する
- 「パスワードを使用して保護」のダイアログが表示されたら「閲覧 / Viewing」と「編集 / Editing」のラジオボックスは「編集 / Editing」を選択する
- 「パスワードを入力 / Type Password」と「パスワードを再入力 / Re-type Password」には任意のパスワードを入力(どちらも同じパスワードにする)して、「適用 / Apply」ボタンを押す
- PDFファイルがパスワード保護されて、編集の際に5で入力したパスワードが必要になる
最後に
今回は書類のやりとりでPDFを使っているときに見落としがちな落とし穴およびその対処法について記載を行った。一般的にPDFは書き換えできないと思われることが少なくないが、アドビ社からも注意喚起がなされているとおり、実は簡単に書き換えができてしまうという落とし穴がある。書き換えを防ぐにはパスワード保護を使って編集しようとするときにパスワードを必要とする必要がある。これからもPDFをつかって書類のやりとりをすることが往々にしてあるが、是非とも気をつけてみてはいかがだろうか?
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