PCにテンキーは必要か

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今日ではデスクトップPCやノートPCでそれぞれテンキーを搭載したモデルとテンキーのないモデルが入り交じっており、デスクトップPCでは概ねテンキー付きが主流の一方、ノートPCでは15インチ未満はほぼ全てテンキーレスで15インチ以上ではWindowsにおいてはテンキー付きのものが多い。私もデスクトップPCではテンキー付きのキーボードを使っている一方、ノートPCではテンキーレスのモデルを使っていて、必要に応じて外付けのテンキーをつかっている。ここではPCにおいて、テンキーが必要かどうかなどについて考察してみたい。

テンキーとは

さて、まずはテンキーについて説明をしてみたい。

テンキーは主に0〜9の数値および四則計算の記号等を入力するのに特化したキーの一種で、テンキー付きのキーボードでは基本的に右側にもうけられている。

Windows用のキーボードではテンキーはNumLockキーがあり、NumLockがONの状態では数値等を入力することが可能で、OFFの状態ではカーソルキーやHome、End、PageUp、PageDownとして使うことができる。MacではNumLockの機能はなく、数値等入力のためのキーボードとして使われている。

補足:NumLock機能が設けられた経緯について

Windowsにおいては、NumLockキーで数値入力とカーソル入力が切り替えることが出来ると説明した。これには経緯があり、現在のPCの主流であるPC/AT互換機(DOS/V機とも)の先祖に当たるIBM PCやその後継のPC/XTで採用されていた83キーボード、PC/ATの初期モデルで採用されていた84キーボードではテンキーとカーソルキーが一緒になっていて、NumLockキーを使うことでカーソルキーとして使うか数値を入力するためのキーボードとして切り替える必要があった。

後にPC/ATでは現在のキーボードに通じる101キーボードでカーソルキーとテンキーが分離されることになったが、互換性維持のためNumLockキーおよびその機能が残されることとなった。

テンキーの要否は利用者次第

さて、テンキーの要否について説明してみたい。利用者がどのような用途でPCを使っているのかどうかによって、かなり大きく変わってくるのが正直なところである。

例えば、会計などで数値を扱う機会が多い場合は、数値入力に特化しいたテンキーの有用性が高く、そのことを踏まえればほぼ必須と考えてよいだろう(このときにテンキー付きのキーボードを選ぶか、キーボードはテンキーレスにして、別途テンキーを使うのどちらかになる)。一方で、文書入力を中心に行っていて、数値の入力がほとんどない場合は、テンキーの必要性がほとんどなくない。

デスクトップPCでは好みの問題

デスクトップ型のPCでは多くの場合、テンキーの有無はあまり気にする必要はない。デスクトップPCではそれなりにゆとりのあるスペースで使うことが前提にあること、必要に応じてキーボードを移動させることでポジションを調整することが出来るため、それを踏まえればテンキーの有無で大きく変わることはそこまでなく、好みでテンキー付きかテンキーレスを選び、テンキーレスを選んだ場合は必要に応じて別途テンキーを買うのでもよいだろう。

大体の目安としては、メインのキーボードにテンキーを組み込みたいかどうかがメインになるが、省スペースにこだわりたい、または左手でテンキーを使いたいなどでテンキーは別々にしたいといった場合にテンキーレスを選ぶのが望ましいが、そうでない場合は数値入力がどれくらいかによって多い場合はテンキー付きが望ましく、数値入力が少ない場合はあってもなくてもよいといえる。

ノートPCでは原則としてテンキーレス推奨

一方、ノートPCではテンキーレスが望ましい。2010年代後半頃から大型のノートPCではテンキー付きのモデルが増えているが、テンキー付きのノートPCの場合、テンキーのスペースの分キーボードが左に寄る形となってポジションのバランスが悪くなることが大きなデメリットになっている。

従って、そのデメリット以上に本体にテンキーがあることをメリットを見いだしているのでない限りは、テンキー付きのキーボードを採用したノートPCは推奨しない。

もしテンキーを使いたい場合は別途テンキーを購入してそれを利用するのが無難である。

最後に

今回はテンキーに関して簡単な説明やデスクトップPCとノートPCそれぞれにおけるテンキーの要否について記載をした。デスクトップPCでは利用者の好みに応じて選ぶのが望ましい一方、ノートPCでは本体にテンキーがあることによほどのメリットを見いだしているのでない限りはテンキーレスが望ましいと考えている。また、必要に応じてキーボードとは別にテンキーを購入して使うことも出来るため、それを念頭に置いた上でデスクトップPCのキーボードやノートPCを選ぶのもよいだろう。

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