WWDC 2023でMacシリーズの新製品発表~Mac ProもApple Siliconへの移行は果したものの・・・

2023年6月6日(日本時間)のWWDCでデスクトップ型MacではM2 Ultraを搭載したMac Pro、M2 MaxおよびM2 Ultraを搭載したMac Studio、ラップトップ型ではM2と15インチディスプレイを搭載したMacBook Airが発表された。これによって、アップル社が販売するMacシリーズは全てApple Siliconへの完全移行が完了した。

MacBook Air 15インチ(M2チップ)は13インチ(M2チップ)の順当な大型版

ながらくMacBook Airで15インチモデルが発売されるのではと噂されていたMacBook Airの15インチモデルも今回のWWDC 2023の発表で晴れての登場となり、これによってMacBook Airシリーズも小型モデルと大型モデルの2タイプ構成となった。

今回発売された15インチモデルのMacBook Airは基本的には先行して販売されている13インチモデル(M2チップ)と基本構成は同じで、大きな差異としてディスプレイサイズおよびそれに伴う筐体サイズおおよび重量となっており、好みに合わせて選べるようになっていると言える。

Mac Studio(M2 Max/M2 Ultra)はM1 Max/M1 Ultraモデルから順当な進化

デスクトップMacでも性能に優れているといわれているMac Studioは前世代のM1 Max/M1 Ultraをいずれか搭載からM2 Max/M2 Ultraのいずれかへと変更された。これに伴ってメインメモリーもカスタマイズオプションでM2 Maxなら最大64GBまたは96GB、M2 Ultraなら192GBまで設定できるようになった。

Mac Pro(M2 Ultra)もApple Siliconへの移行を果したものの・・・

デスクトップMacでも最上位に位置するMac ProもついにApple Siliconへの移行を果した。Mac Pro M2 UltraモデルはCPUとRAMはMac Studio M2 Ultraと同等クラスで、PCI Expressによる拡張ボードの搭載可否が大きな差異になっている。

価格は極めて高いものになっており、最小構成の24コアCPU、60コアGPU、32コアNeural EngineのM2 Ultra/64GB RAM/1TBのストレージ構成で1,048,800円(税込)であり(※同構成のMac Studioでは税込598,800円)、PCI Express拡張カードを必要とするような拡張を必要とするのでなければ、敢えてこれを選ぶ必要はないといえる。

最後に

WWDC 2023で新しいMacのモデルが発表されて、これでMac Proも含めてすべてのMacでApple Siliconへの移行を果たした。MacBook AirやMac Studioではおおよそ順当な派生版の登場やアップデートといった形であった一方、Mac Proではアーキテクチャーの変更に伴う懸念点を抱えるものとなっている状態にあり、Mac Studioと比較しても極めて高価になっていることもあって、利点を見いだせる人は極めて少ないことが予想される。

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