最近、4Kディスプレイを新たに購入して、メインのディスプレイとして使うようになってから1か月ほど経ってきたので、使ってみて思ったことを書いてみたい。今回レビュー対象となるのは、Dell U2723QE-Aである。
基本スペック
Dell U2723QE-Aは、Dellが販売している27インチの4K液晶ディスプレイで、比較的高価ながらも多機能・高性能で仕事用途であれば申し分ないものになっている。基本的なスペックは以下の通りである。
画面サイズ | 27インチ |
画面解像度 | 4K 3840 x 2160 px |
リフレッシュレート | 60Hz |
パネルタイプ | IPS Black |
応答速度 | 8ms (標準) / 5ms (高速) |
インターフェース | HDMI, DisplayPort, USB-C (電源供給あり) ほか |
サウンド | スピーカー無し(外部スピーカー必須) |
画面サイズ27インチは2025年時点ではこれまでの24インチに代わって主流になりつつあるサイズで、画面解像度もフルHD、WQHD、4Kのいずれもそろっている。
リフレッシュレートの60Hzは一般用途のモニターではよく採用されており、映像視聴やオフィス用途であれば必要十分の性能を持っている。ゲーム用途でも一瞬の判断が求められることの少ない分野では十分であるものの、FPSや格闘ゲームなど144Hz以上のリフレッシュレートが望ましいジャンルのゲームには適さないともいわれている。応答速度は標準8ms、高速5msとゲーム用途ではないモニタであることがうかがえる。
パネルタイプはIPS Blackで、従来のIPSパネルよりもコントラスト比が改善されたものが採用されている。
インターフェースはHDMI、DisplayPort、USB-C(給電あり)と、今日では一般的なコネクタのものであれば対応している一方、DVIやVGAなどのレガシーコネクタはサポートしていない。サウンド自体は対応しているもののスピーカーは搭載していないため、音声を再生させるには外付けのスピーカーが必要になる。
使用感・総評
Dell U2723QE-Aは複数のPCをUSBやDisplayPort、HDMIとコネクタを切り替えつつ使い分けている時には非常に利便性の高い機能を持っている。特にUSB機能において非常に便利な機能を持っており、ディスプレイにキーボードやマウスなどを接続することによって、PC切り替え機がなくても現在表示している画面に応じて操作するPCを切り替えることができる便利機能を持っている。
大きな4Kディスプレイであるということも踏まえて、画面解像度を2560×1440相当にすることによって大きなディスプレイに合いつつも見やすい表示にすることができる。また、かなり大型なディスプレイであるとはいえ、ベゼルが狭く、過度に大きい印象を持たせるわけでもなく、デザイン面でも優秀な部類にある。
USBハブ機能やPC切り替え機能が充実していることもあり、非常に使いやすいモニタであるが、その分価格も7万円ほどとやや高い傾向にある。リフレッシュレートを考えるとゲーム用途 (特に格闘ゲームやFPS)には向かず、基本的には一般用途やビジネス用途に適したディスプレイであるといえる。
基本的にFPSや格闘ゲームをしないのであればおすすめ度の高いモニターであるが、ハブ機能が不要であればより安価なDell S2722QCやLG 27UP550N-W、JAPANNEXT JN-i2710U、FPSや格闘ゲームなどフレームレートを求めるのであればAlienware AW2725QF-Aをはじめとしたゲーミングモニタの方が望ましいといえる。
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